高木毅復興相の政治団体の政治資金収支報告書に選挙区内での香典の支出が記された問題で、喪主ら3人が「葬儀までに高木氏から直接受け取ったことはない」と朝日新聞の取材に証言した。公職選挙法に抵触する可能性があるが、高木氏の事務所は10日、「葬式の日までに自ら弔問し香典を供与した」と否定した。 公職選挙法は、政党支部や資金管理団体が選挙区内の有権者に香典や供花を支出することを禁じている。ただ、政治家本人が葬儀の日やその前に弔問し、私費から出した場合は罰則の対象にならない。香典を持参しないことが失礼にあたるとの解釈からだ。 収支報告書によると、2011年~13年、高木氏の自民党支部は香典2万円ずつを8件、資金管理団体は枕花(まくらばな)代を2件、福井県敦賀市と美浜町の住民らに計18万4千円支出した。 12年12月の支出先で敦賀市の不動産会社の会長男性(88)は「葬儀や通夜の前に高木氏が自宅に弔問に来