『ADHDの人の「やる気」マネジメント 「先延ばしグセ」を「すぐやる」にかえる!』(司馬理英子:監修/講談社)は、ADHDの人の特性を解説し、上手にやる気を行動に移す提案をしている。本稿ではその一部を引用して紹介するので、「どうして私はこんなに毎日が生きづらいんだろう?」と苦しみを抱えたときは、ぜひ本書を参考にしてほしい。 過去や未来を考えない「現在の囚われの人」 ADHDの人は、過去や未来を考えず、「今」「現在」を生きている。この特性から英語では「Prisoner of Present(現在の囚われの人)」と呼ぶことがある。 「今おやつを食べたら太ってしまうな」という「未来」や、「去年おやつを食べすぎてダイエットに苦しんだっけ」という「過去の失敗」が、今を生きるADHDの人の頭に浮かびづらい。結果、どんどん目先の楽しそうなことや興味あることに飛びつきがちなのだ。だから反省を活かすことや、