2日午前2時40分ごろ、広島県呉市昭和町の呉港内の海上自衛隊専用バースに係留中の海自護衛艦「さみだれ」(基準排水量4550トン)から、周辺の海に約150メートルの長さにわたって油が漏れたと、さみだれの当直士官から呉海上保安部に通報があった。 同部によると、タンクから別のタンクへ運航用燃料の軽油をポンプで移す作業をしていたところタンクがいっぱいになり、右舷側の甲板上にある空気を抜くための穴から油があふれ出したという。海自は約200人体制でオイルフェンスを張って拡散を防ぐとともに、作業船10隻で吸着マットによる油の回収を進めている。