「日本のレストランで、お酒を飲みながらたばこがのんびり吸えるなんて、夢にも思わなかった。英国じゃ、パブでたばこを吸いたくなったら建物から出なければならないからね……」 初めての訪日から戻った英国人貿易商のポールさんがうれしそうに日本での喫煙体験を語ってくれた。 日本のファミリーレストランや喫茶店に行くと、入口で「おたばこはお吸いになりますか?」と聞かれることがほとんどだ。筆者はこの問いかけを聞いて「あっ、そうか。日本じゃ飲食店の店内で『いまだに』たばこが吸えるんだ」と自分が帰国したことを実感する。欧州のほとんどの国では現在、飲食店の席に座ったままで、グラス片手に、あるいは前菜とメインディッシュの間とかといったタイミングでちょっと一服、ということはかなえられない。店内は「分煙」ではなく「完全禁煙」だからだ。 欧州では喫煙者への風当たりが強い 禁煙や分煙への取り組みについて、日本では「他人に対
![日本は世界でも稀な「喫煙天国」になっていた](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dcb11893e85c46ff46ce32b0f62a20e9ff452e8b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Fe%2F1200w%2Fimg_5e78848ef4c91497e1d68ba341c88f1560717.jpg)