今これを書いている時点で、「予防接種は「効く」のか?」はアマゾンで1061位、同時期に出た「ほにゃららワクチンはいらない」が2806位である。 この順位は率直に言ってとても気になっている。 印税の問題ではない。新書は単価が安く、そのプロポーションでしかない印税なんてぱっとしない。バカの壁みたいにバカ売れしなければ、収入源として大きく期待できるわけではない(バカ売れしてくれても全然迷惑しませんが)。だいいち、本の部数は絶対評価であり、「他の本と比べて」どうこういうことはない。他の本がいくら売れても、それが原因で僕の懐が痛むわけではない。基本、僕は他者との比較に極めて興味がない生き方をしてきており、いまもそうだ。 問題は、知識のラテラリティー、バランスの問題だ。 いま、ワクチンとかインフルエンザとか予防接種でアマゾンで引くと、専門書以外はほとんどすべて「インフルエンザワクチンなんて意味がない」