4月22日、今月に入りシリア国内の3カ所で、塩素ガスを使用したとみられる攻撃があった。写真は同攻撃の被害を受けた女性。12日撮影(2014年 ロイター) [ベイルート 22日 ロイター] -今月に入りシリア国内の3カ所で、塩素ガスを使用したとみられる攻撃があった。同国が提出した化学兵器の廃棄リストに塩素ガスは含まれておらず、使用が確認されれば、昨年9月の米国、ロシアとの合意に重大な抜け道があったこととなる。 昨年8月、首都ダマスカスの郊外で化学兵器のサリンが使用され数百人が死亡した事件を受けて、シリア政府は化学兵器の廃棄で米ロと合意していた。廃棄の期限が今週末に迫る中、化学兵器禁止機関(OPCW)に申告された兵器転用可能な化学物質のうち、およそ14%が依然として同国内にとどまっている。