執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2017年11月16日 木曜日 キーワード:発がん物質 12月15日に使用期限が切れる除草剤グリホサートをめぐり、欧州委員会は11月9日に再投票を行ったが、今回も有効票に達しなかった。前回のコラムに書いたように、ぎりぎりまでもつれるのは予想されていたが、9日にはヨーロッパ以外でもグリホサートに関係したニュースがいくつかあった。 ●再投票の結果 9日の再投票で、欧州委員会は、前回の10年間更新案に代わって、半分に値切って、5年間更新案を提示した。これに対して、賛成14国(人口割合37%)、反対9国(32%)、棄権5国(31%)で、15国以上、65%の有効票ラインに達しなかった。大国ドイツは今回も棄権し、前回より賛成が2国
![除草剤受難 ヨーロッパのグリホサートに続いて米国のジカンバも訴訟騒ぎに](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6d6d8c95d856d1fb1dd79c7ef92f3efcd28b6c22/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffoocom.net%2Fwp-content%2Fthemes%2Ffoocom2021%2Fimg%2Ffoocom.png)