中国を拠点とする国家主導とみられるハッカーらが、数年間にわたって世界の通信プロバイダーを標的にサイバー攻撃を仕掛け、膨大な数のユーザーの通話データ記録や位置情報などを盗み出していたという。 この活動によって、世界中の少なくとも10社の通信事業者が影響を受けたと考えられている。Cybereasonのセキュリティ研究者らは、2018年に顧客のネットワーク上の疑わしい動きについて調査を開始し、これを発見した。 「誰かが実際にネットワーク内に侵入し、複数のコンピューターに次々とアクセスして認証情報を盗み、数百GBという常軌を逸しているとしか言えないほどの量のデータを抜き取っていた」と、Cybereasonの主席セキュリティ研究者であるAmit Serper氏は米ZDNetに対して述べた。 「Operation Soft Cell」と名付けられたこのハッキング活動は、同氏の調査対象だったITインフラ