沖縄でITビシネスを推進するうえでの課題の一つが、高度人材の獲得だ。それを嘆くのではなく、自ら解決して沖縄のITビジネス環境を変えたベンチャーがある。そのチャレンジからは、地方における起業を成功させるポイントが見えてくる。 琉球インタラクティブのオフィス風景。社員の7割は沖縄出身で、役員も半数は県内出身 沖縄ではこの10年間で、ソフトウェアやウェブコンテンツのニアショア開発事業所や、データーセンターの立地が進んでいる。IT産業は新規立地企業と県内企業を合わせ約3万2000人の雇用を担うレベルまで成長した。しかし、進出の大半はコスト削減を狙ったもので、産業としては依然として下請構造が実態であり、低い生産額の労働集約型である。 新しい地方起業のあり方 そんな中、注目を集めるインターネットベンチャーがある。2009年に設立された琉球インタラクティブだ。高いクリエイティブ制作力とマーケティング力を