フジバカマ 一昨日の事だ。 いつもは車で通り過ぎる集落の道を歩いていた。 明るい日差しだが 冷たい風が吹く昼下がり 車も人もいない道は まるでいつか観た映画の中の 意味ありげな道のようだと思った。 そんな所に くすんだピンク色をした フジバカマが群れて咲いていた。 急ぎ足で歩いてはいたが ズボンのポケットからスマホを出し 強い風で揺れる花の群れを 何枚か撮った。 歩いていたからこそ 出会った花の群れ。 それは 私にとって小さな驚きだった。
フジバカマ 一昨日の事だ。 いつもは車で通り過ぎる集落の道を歩いていた。 明るい日差しだが 冷たい風が吹く昼下がり 車も人もいない道は まるでいつか観た映画の中の 意味ありげな道のようだと思った。 そんな所に くすんだピンク色をした フジバカマが群れて咲いていた。 急ぎ足で歩いてはいたが ズボンのポケットからスマホを出し 強い風で揺れる花の群れを 何枚か撮った。 歩いていたからこそ 出会った花の群れ。 それは 私にとって小さな驚きだった。
忙しない日々を送っている。 滅多にない イラストレーターを使う仕事をしたら 忘れている事が多くて 長い時間を パソコンの前で過ごす事になったり 山形から久しぶりに友達が京都にやって来 夫と二人で会いに行ったが 珍客が参加して 思いの外時間がかかり 疲れ果てて帰宅したり さつま芋の蔓で「佃煮を作ったら美味いぞ」と貰ったので 刻み昆布と生姜の千切りを加えて 甘辛味で「ちゃんと」作ったり 掘りたての小芋を貰い それで芋ご飯を炊いたら 口の中や 唇がイガイガしたので 勿体無いと思ったが 土に埋めた。 今日も 歩けば汗ばむほどの いいお天気だった。 遠くで 何かを燃やしているのか 白い煙がゆっくりと立つのが見えた。 私の好きな景色だ。 夕方には 霧のような雨が降り始め 辺りの空気が冷たい。 まだ紅葉には早いけれど 車やバイクの列が 小屋の前を 頻繁に走るようになった。
完璧で美しい秋の1日だ。 空気は乾いた キリリとした冷たさに満ち 雲一つない 空が広がる。 鴨の小さな群れに 久しぶりに出会い 蝶なのか 小さな鳥なのか 見分けのつかない飛行の群れが 旋回しながら 移動する。 首に 薄い濃紺の木綿のストールを ぐるぐる巻くと 暖かい。 淡い薄紫の花が咲き 葉っぱの残った 赤紫蘇の茎を 一抱えももらった。 綺麗な葉っぱだけを摘み 麺つゆとごま油で和え 炊き立てご飯を包んで食べた。 花の咲いている茎は 大きな広口花瓶にたっぷりと生け そして 花が終われば 紐で束ね 小屋の中につるそう。 小屋の中が甘く爽やかな香りで 満たされるはずだ。
陶 木の実 ドライフラワー しばらくいいお天気が続いた。 明日から数日 雨が降るとニュースで伝える。 こうやって 秋は深まっていくのだな。 秋の虫の鳴き声が 少し大人しくなったと 感じるのは気のせいか。 小屋の周りの散らかりようが 気になって仕方がないのも 秋のせいか。 雨が通り過ぎたら すっきりと片付けよう。 夏の白い木綿のカーテンが 弱い光を浴びて 草臥れたように感じる。 ヴァーモントで買ってきた シェーカーの木の鉢。 そこに盛られた 小さなみかんの黄色で テーブルの上がポッと明るい。 いつも 朝に飲む紅茶を 今日は昼間にも飲んだ。 カップにミルクを入れ その上に熱々の紅茶を注ぐ。 ポットの口からほとばしる 赤茶色の液体。 大きなカップで飲んだ。 そして ちょっと 疲れているかなと思った。
広大な景色を前にして その景色が夕焼けに染まった時とか 心打たれた映画を観 映画館を出て その感動を誰かに話したい時とか そんな時は誰にでもあるだろう。 そして そばに誰もいないを悔しく思う。 今日の秋の空は まさしくそんな時だった。 「ほらほら あの雲を見て!」と誰かに言いたい。 真綿を薄く伸ばしたような雲が 頭上に広がり 気持ちよさそうに 少しずつ形を変えて行く。 夕焼け空の羊雲。 淡いパステルカラーのグラデーション。 見ている間に形を変える雲の姿を 早く撮らねばと ズボンのポケットからスマホを出し 電線が入り込まないように 2枚撮った。 近い未来に 月や火星に住む時が来るとしても 「地球ほど美しい星は まあないよね」 と これも誰かと話したい事だ。
災害避難所の学舎から 私の住んでいる所は 山の中を一本の川が流れ その川に沿って 集落が点々と在る。 車の道路が出来たのは 不確かな情報だが60年ほど前。 それまでは山の中の細い道だけの時代が 延々と続いていた。 そして 茅葺屋根の(今は新建材で覆われているが) 築400年の家が 珍しくもなく存在している。 昨今の気候変動で 豪雨 巨大台風 川の氾濫 土砂災害が 日本中のあちらこちらで起きているが この村も同じだ。 台風や豪雨のたびに 避難所へ避難を促す防災無線放送がある。 行くのは夫と私だけで 村の人に笑われている。 荷物をまとめ 気軽に行く。 何も被害がなければそれでよしと思う。 村に京都の大学の学舎がある。 鉄筋コンクリートのその学舎が この辺りの避難所になったのは 数年前らしい。 誰も知らない。 今日 そこで避難する大事さを話す会があった。 大きく 頑丈な家とはいえ 今は気候が変わ
甘いものが欲しいと思った時 買いに行くには 近くのコンビニでも 車で片道30分。 面倒だなと思っても 家で作ることになる。 夕ご飯と並行して作るので 簡単に美味しく出来なくてはならない。 小麦粉も砂糖も 計量カップで計る。 そんなケーキの一つが「ヨーグルトケーキ」だ。 ヨーグルトがたっぷりで 焼き上がりはチーズケーキかういろうのよう。 今日は 手元にある早生みかんを乗せた。 果物は何でもいいし なくてもいい。 ちょっと酸っぱくて 甘い。 こんがりと茶色に焼けた面が 美味しそうだ。 『ヨーグルトケーキ』 卵 3個 小麦粉 1カップ ヨーグルト 1カップ 砂糖 1カップ 食用油 1/2カップ ベーキングパウダー 小さじ1 レモン果汁 塩 ひとつまみ 全部混ぜるだけ 焼き皿に油を引き 小麦粉をはたいておく 190度で40分焼く
今日の昼ごはん 柴栗(シバグリ)を沢山貰った。 丹波栗の様に立派ではないが 皮は艶やかで 栗色そのものだ。 沢山の小さな栗を 夫と忍耐強く剥き 3カップの米に 醤油を少し落として炊く。 炊き上がりを混ぜると 立派なお焦げも出来た。 茗荷をザクザクとスライスし 醤油と胡麻油でナムル風に。 胡麻を散らし 茗荷の花を載せた。 具沢山の味噌汁。 残り物野菜の ゴーヤ 長唐辛子 3度豆 玉ねぎと ワカメ 春雨 ちくわ そして 卵を落とす。 今日は少し濃いめの味噌汁を 体が欲した。 菜食主義者か? 禅寺のご飯か? たまたま こうなっただけで いつもはちゃんと 動物蛋白も摂っている。 暗くなり 外に出る。 南西の空に 大きな半月がくっきりと見えた。 昨日の夕空は サーモンピンクの夕焼けで 小屋の中まで 淡いオレンジ色に染まった。 晴れた日の夕方は こんないい事がある。
金木犀 琵琶湖岸近くの 大型スーパーで買い物を済まし その後 帰り道に 4回目新コロナワクチン接種の為 村の診療所へ。 接種後 診療所に車を停めたまま 郵便局のATMへ歩いて行った。 最近は裏道を上手く利用する。 この季節のご褒美 金木犀の香りが漂う 地味な宿場道を歩く。 この 濃密な香りの金木犀は かつての造り酒屋の 老朽化した家の道路側に立っていた。 神社の境内に大きく枝を張る 楠くらいの大きさの木。 オレンジ色の花の塊が重そうで 落花はなく 今が盛りだ。 今日 心に残った金木犀の大木。 それが 古びた家の前に立ち 香りを漂わせている。 小雨の中 傘をさし ポケットからスマホを出して カシャリと撮った。
図書館の裏から 図書館の裏の川堤からの眺めは 誰彼に自慢したい。 目の前に 比良山系の北側が横たわり 台風や大雨でもない限り 川は穏やかに流れている。 私の住む谷筋は 空は狭いが この辺りは 広々とした空だ。 私が「ミッドタウン」と呼んでいる 村の中心地は 国道に沿って 田畑や山の端に家が点在している。 人口は数千人の小さな村には 立派すぎる図書館がある。 2、3年前まで 図書館に来れば LAWSONでコーヒーとドーナツを買い 堤の桜の下の 木のベンチに腰をかけ 目の前の山や川を眺めた。 二日前 家を出る時 カバンに青いみかんを2個 放り込んだ。 そして 久しぶりに堤に出て 桜の木の下の 木のベンチに座り みかんを食べた。 秋の初めの 青いみかん。 皮を剥くと いい香りがした。 目の前の山の上を 青い空に白い雲の群れが 走るように流れていく。 しばらく続くだろう青空が とても大事に思える。
滋賀県大津市和邇 用事で大津に出かけた。 片道4、50分のドライブ 往きと違うルートで帰ろう。 その道は古い街道筋と 畑 田んぼ 山などを巡る道だ。 空は広く 夏の終わりの緑は 昼の太陽に照らされて輝いている。 夫の運転する車の窓から スマホで2枚写真を撮った。 輝きを感じるいい写真だと 私は思う。 夜になった今 昨晩のように寒くはなく さっき淹れた濃いめのコーヒーが美味しい。 秋の虫が鳴いている・・・ 明日は雨だとニュースで言っていた。 する事は沢山あるのに それが進まず ストレスを感じる自分がいる。 一つずつ 一つずつと思う。
「記憶」5(陶 枯れた花) 原っぱ 小屋のそば 道の脇 そこで見つけた 枯れた花。 花瓶に生けた花が 萎れてしまったのを 壁に吊るして乾かした花。 そんな枯れた茶色の花を 大事にとっておく。 カラッとした日は 枯れた花はカラッとし 雨の日は 繊細な細い茎は下を向く。 そんな花を白の陶と合わせた 「記憶」シリーズは今日で完結としよう。 台風が去り やっと青空が望めた。 白い美しい雲がゆっくりと流れ 久しぶりに見る 飛行機雲が南と北に。 夕方は半袖のTシャツに長袖を羽織り 夜になると ストーブに薪をくべる。 朝6時半から9時まで停電があった。 災害時でもないのに 珍しい事だ。 電気がないと生活が動かない。 「生活様式を考えないと」と 今朝は思った。
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