ブックマーク / www.yama-mikasa.com (57)

  • 再雇用のおじさん - 読書生活 

    我が職場に、再雇用の67歳のおじさんがいる。おじいさんと言うと怒るから、おじさんである。ファッションにとても気を使っており、半沢直樹とイケオジを気取っているときの中井貴一(ミキプルーンの彼ではない)を足して2で割り、清潔感をまぶした感じに仕上がっている。果たしてこの説明で分かってもらえただろうか。 旅と歴史と女性も好きで、話がよくあう。トーゴーターン(日露戦争で活躍した戦艦三笠の行った作戦)の三笠の動きについて聞かされたり、新潟のホウボウ(魚)の美味しさを聞かされたりする。一方的に。また、壇蜜の魅力について熱く語ったり、「来年は原田知世みたいな子が入って来ないかなあ」と、上野千鶴子が聞いたら卒倒するような独り言を言うことがある。 壇蜜と原田知世に共通点が見出せないので、女性ならなんでもよいのか、と思うかもしれないが、そうではない。彼が、去年この職場にきた新入社員(女性)のあまりの傍若無人ぶ

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    k10no3
    k10no3 2023/12/28
  • おばあちゃんが死んだ。 - 読書生活 

    同世代の父や母などの訃報連絡が届くようになってから久しい。親の介護問題などがよく話題に上がる。その度に、私は「まだ祖母が元気だよ」と答えていた。あなたの?と怪訝な顔をされる。うちの母も80才の立派なおばあちゃんだが、その母の母がまだ元気なのだ。米寿のお祝いの親戚小旅行では、孫も含め20人以上が集まった。「5人しか産んでないのに、こんなに増えちゃって」と嬉しそうに言いながら、ステージで踊っていた。小さい孫たちに取り囲まれ、おおいかぶさられていたおばあちゃんを救出するために1人ずつひっぺがした時は、孫に埋まりながら当に幸せそうだった。「おばあちゃんが死んじゃうよ」と、孫たちに説教する大人を制して、「おじいちゃんが向こうにいるから、死んでも全然寂しくない。どうせなら、孫に埋もれて今死んじゃいたい。みんないるから葬式の手間も省ける」と、笑えない冗談を言っていたのが昨日のようだ。 そのおばあちゃん

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    k10no3 2023/11/25
  • おじいちゃん先生 - 読書生活 

    女子も含めて、クラスで一番背が低く、足も遅かった。好き嫌いが多く毎日忘れ物をしたので、担任の先生にはいつも怒られた。クラスメイトはそんな自分を冷ややかな目で見ていた。「学校はつまらないところだ」低学年でそれを学んだ。昼休みは図書室にいた。休み時間のクラス遊びに参加したことなど数えるくらいしかなかったが、幸運なことに、吊し上げられることはなかった。クラスの誰も自分がそこにいなくてもかまわないと思っていたのか、もしくは参加していないことに気付いていなかったのかもしれない。 5年生になり、若い女の先生が担任となった。優しくしてくれるかもしれない、自分のことを気にかけてくれるかもしれない、若い女の先生だから期待するじゃないですか。その先生は、今までの担任以上に私のことを叱った。特に、私の忘れ物癖が彼女のカンに触ったようで、毎日毎日怒られた。ある時、彼女は私を立たせて、「どうして毎日毎日忘れ物するん

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    k10no3 2023/11/12
  • 夢中になっている漫画 - 読書生活 

    今、夢中になっている漫画がある。伝説の殺し屋の物語「ザ・ファブル」だ。岡田准一主演で映画化もされている。この前2作目も上映された。まだ見てないけど。 僕は腕力にコンプレックスがあるので、昔から圧倒的なキルスキルを持つ人間に憧れを持っていた。勘違いされたくないから言うのだが、「ろくでなしブルース」や「ルーキーズ」などのいわゆる不良ではなく、圧倒的なキルスキルを持った人間に憧れていた。例えば「トランスポーター」のフランクや「ミッションインポシブル」のイーサンが好き。ランボーは自閉症傾向(戦闘によるPTSDなのだが)にある上、ガチ過ぎて好きではない。ターミネーターはマシーンな上、パワーに頼りすぎる傾向にあり、キルスキルとは言い難い。ただ、プレデターは素晴らしい。人間ではないが、あのキルスキルは映画史に燦然と輝き続けるだろう。ユーモアを持ち合わせているところも魅力的だ。キルスキル好きと書くと、サイ

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    k10no3 2021/09/14
  • カミツキガメ - 読書生活 

    数年前にウツで休職した。半年間、家にこもっていたが、薬が効いてきたのか、しばらくして外に出られるようになった。読書好きだったので図書館に通った。スタッフとも顔見知りになり、目が合えば頭を下げる関係になっていた。 僕にとって、平日の図書館はオアシスだった。は山ほどあるし、静かで空調も効いているし、座り心地のよい椅子もある。毎日決まった席に座り、を読んで過ごす。ラストまで残り、閉館時に全体を見回して椅子を整頓したりゴミを拾ったりしていた。 ある日、そのオアシスの静寂が破られた。顔をあげると、「おとといの読売はどこにあるんだよ」と、新聞の束を持ちながらスタッフに声を荒げるキレ気味のじいさんがいた。「あとさ、トイレが汚いんだけど」とじいさんは続けた。 僕の仲間を傷つけるな、と、後ろから角材で殴ってやりたくなったが、角材はない上に戦闘能力にも自信がない。そこで、バカなフリをして、どえらい近くまで

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    k10no3 2021/09/06
  • 涙の表現、泣く表現、悲しみや怒りの表現を小説から拾ってみました。 - 読書生活 

    涙の表現、泣く表現、悲しみや怒りの表現を小説から拾っています。随時更新していきます。 角田光代 重松清 東野圭吾 町田その子 湊かなえ 角田光代 目の前の景色がふくれあがり、水の底のようにゆらゆらと揺れた。泣いているのだとしばらくして気づいた。『対岸の彼女』 重松清 母の前では涙をこらえた。病院前のバス停のベンチに座っているときも、必死に唇を噛んで我慢した。でも、バスに乗り込み、最初は混みあっていた車内が少しずつ空いてくると、急に悲しみが胸に込み上げてきた。シートに座る。窓から見えるきれいな真ん丸の月が、じわじわとにじみ、揺れはじめた。座ったままうずくまるような格好で泣いた。バスのエンジン音に紛らせて、うめき声を漏らしながら泣きじゃくった。『バスに乗って』 東野圭吾 石神は首を降りながら後ろに下がった。その顔は苦痛に歪んでいた。くるりと身体の向きを変えると、彼は両手で頭を抱えた。 うおうう

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    k10no3 2021/09/05
  • みんなありがとう - 読書生活 

    職場で仕事をしていたら、窓をトントンする人がいる。見ると、幼児を抱いたお母さんとおばあちゃんがこちらを見ている。近くに引っ越して来る予定で、この子を通わせる保育園が近くにあるはずなのだけど、どこにあるのか分からない、とのことだった。 課長が対応していた。まっすぐ行った突き当たりを左に曲がると階段があるから、そこをおりたところにある細い通路を入ってすぐですよ、と言う。お母さんとおばあちゃんはキョトン顔だった。 機嫌のよかった僕は、「すぐそこだから、一緒に行きましょう」と声をかけ、外に出てサンダルをはいて一緒に歩いた。別に優しいわけじゃないし、どちらかと言えば自己中心的な僕だけど、今日は誰かに優しくしたい気分だった。何を話したかよく覚えてないけど、4人で数分間、楽しい散歩をした。 保育園まで送り届け、先程おりた階段を1人で登る途中、笑いがこみ上げてきた。気持ちがよくなってきた。よい気分の時は、

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    k10no3 2021/08/24
  • 間引いたひまわりの様子がおかしい。 - 読書生活 

    5月、と一緒に、植木鉢にひまわりの種を3粒まいた。しばらくすると芽が出た。ネットで調べると、1番成長している芽を残して残りは抜くらしい。がかわいそうだと言う。話し合った結果、間引いた芽はトマトを育てている畑(と言っても2㎡くらい)の隣に植え替えた。 植木鉢に残った芽は、さすが選抜されただけあって元気いっぱい。我がもの顔で鉢を独占している。ところが、間引きされた2つの芽は、地植えされた後もずっと下を向いている。なにかやり切れない、切ない気持ちになった。ひまわりも人間も、選抜され間引かれるのは同じ。間引かれたひまわりが僕に重なって見えた。間引かれたモノ同士がんばろうと2人にたっぷり水をあげた。 次の日、様子を見に行くと、下を向いていた2人は地面に横たわりつつある。マンガやドラマのようにはいかない。選抜されなかったモノには悲しい末路しかないのか、と、どんよりとした気持ちで彼らを見ていた。もう

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    k10no3 2021/08/21
  • 10日間の熱はキツい - 読書生活 

    www.yama-mikasa.com    という文を書きました。内容はタイトル通り。熱出したお前の行くところは会社じゃなく病院だ。早く検査受けろ、というものです。PCR検査って一般人が受けるものじゃないって思っていたのですが、そんなことないよ、というものです。 これはこれで、大変だったのですが、この熱が10日間下がりませんでした。病状はこんな感じ。 day1 (18日) 夜、38.6度。ロキソニンを飲んで早めに寝る。 day2(19月) 出社。上司との打ち合わせ中発熱。38.6度。退社。夕方、必死に電話をかけまくり、翌日のPCR検査を予約する。 day3(20火) PCR検査を受ける。陰性。日中は36.9度。パンを焼いてジャムを塗ってべ、左手にはコーラ。後、病院で処方されたカロナールを飲む。コロナではないなら熱中症かもしれない。そう考え、塩タブレットをポリポリする。美味しい。そうか

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    k10no3 2021/08/05
  • 熱が出たら、PCR検査をすぐ受けた方がいい。 - 読書生活 

    先週の日曜日(18日)の夜、だるさを感じて熱を測ったら、38.4度ある。いつもなら「明日は休むか」となるのだが、今は違う。熱で休むということは、コロナ疑惑がかけられるということで、なるべくなら避けたい事態だ。解熱剤を飲み寝ることにする。今、考えると、この時点で地域のPCR検査を受けられる診療所を探すべきだった。 翌朝、熱は36.5度に下がったので出社した。会社に着いた頃からフラフラする。解熱剤の効果が薄れてきたようだ。 今週の予定について、8時半から上司2人と打ち合わせ開始。汗が体中から出て朦朧としてくる。自分が喋っていることもよく分からない。私の絶不調になんら気付く様子のない2人。最後に「何かある?」と上司に問われ、「実は…」と切り出した。だが、次の言葉が出てこない。発熱した体で出社してしまったことの気まずさから、熱があると言い出せず。でも、数週間後にここでクラスターが発生したらどうする

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    k10no3 2021/07/29
  • 人生は長くない - 読書生活 

    はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 中3のとき、わたしの祖父がガンで死んだ。生まれてはじめて葬式に出た。親族みんなで集まって、学校を堂々と休み、久しぶりに会った従妹と遊ぶ、わたしにとって祖父の葬式はおもしろいイベントのひとつだった。自分もいつか歳をとって死ぬということに、全くリアリティーを感じていなかったからだと思う。若いときは「人生はかぎりがある」ということを頭ではわかっていても実感はない。 その後何回も葬式に出た。おもしろいイベントと感じることはなくなったが、死を実感することもなかった。自分には直接関係ない他人の不幸をおおっぴらにのぞける、という後ろめたい楽しさがあった。30代後半までは、わたしに残された時間は「無限」とは言えないまでも十分すぎるくらいあるように感じていた。 自分の未来の人生に十分な時間があるということは、自分の可能性もまた開かれているということでも

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    k10no3 2021/07/18
  • 城の水攻め - 読書生活 

    のぼうの城、というを読んでいる。備中高松城を水攻めにする秀吉の剛気な戦に憧れた石田三成が、小田原城の配下にある忍城攻略に際して水攻めを行い失敗する、という話だ。映画化もされているので、興味がある方は読んでもらいたい。 城の水攻めと初めて聞いた時は、桶で水でもかけるのかと思ったが、違うらしい。城の周りをぐるっと堤防で囲い、近くの川をせき止めた上で決壊させ、城を水没させるのだ。 その堤防の規模がすごい。備中高松城の場合、断面の台形の下底が約22m、上底が約11mという途方もない分厚さと、約14kmという気の遠くなるような長大さを持っていたとのこと。これをわずか12日間の突貫工事で完成させたという。川を決壊させた時は、河水が大波のごとく猛り狂い、城の土塁を洗い、城塀をなぎ倒し、櫓を根こそぎ引き抜いた。秀吉が突貫工事で作り上げた大堤防は、その濁流を受け止め、備中高松城は丸だけを残して水没したと

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    k10no3 2021/07/16
  • 行先不明のバス - 読書生活 

    駅のベンチで、「日史B一問一答」を開いていた。次の共通テストで高得点を取るためだ。別に大学受験をするわけではないのだが、趣味と軽い実益を兼ねて勉強してる。「長屋王」「藤原四子」なんて当に久しぶり。話が飛んだ。今回はそんな話をしたいのではない。 「武智麻呂房前麻呂宇合」とぶつぶつ言っていると、「歴史が好きなんですか」と声をかけられて顔を上げた。阿佐ヶ谷姉妹にそっくりな2人組の女性がにこやかにこちらを見ている。ベンチの隣に置いてある私の荷物をチラチラ見ているので、「ああ、荷物、ごめんなさい」と荷物を私の膝に乗せると、阿佐ヶ谷姉妹の姉がすかさず私の隣に座り、妹が私の前に立った。 阿佐ヶ谷姉妹の姉(以降姉)が、「歴史の勉強してるんですか?」と聞く。広瀬姉妹ではなく阿佐ヶ谷姉妹。突然降りかかってきた災難に席を立とうとも思ったが、ブログのネタにしようと思い、この事態に踏みとどまることにした。妹が「

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    k10no3 2021/07/14
  • ポップな出会い - 読書生活 

    最近、マッチングアプリの広告をスマホでよく見る。ヨガ教室のインストラクターだという(テロップに出ている)23才の女の子が、こっちを見ながら笑っている。最近は、中高年専用婚活アプリも出てきた。こちらは、「みんな気!」が合言葉のようだ。ダンディな男と美魔女が並んで立っている。 相談したところ、普通に使っていればそういう広告は出てこないらしい。怪しげなサイトをクリックしたのではないか、と言う。エロいサイトしか見ていないので身に覚えは全くない。 マッチングアプリとは、簡単に言えば出会い系サイトのスマホ版アプリらしい。写真とプロフィールが表示され、お互いが気に入ったら連絡が可能になる。いわば、現代版のテレクラだ。 私の青春時代、テレクラはかなり危険な大人の遊びだった。テレクラの個室でかかってくる電話をひたすら待ち、壁の向こうのライバルたちに負けない反射で受話器を取る。 一概には言えないが、たい

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    k10no3 2021/07/11
  • 本のタイトル - 読書生活 

    アゼルバイジャン共和国。この国についての知識といえば、南コーカサスにあること(南コーカサスがどこにあるかは知らない)と、美人が多いらしいこと(これも実はよく知らない)。 アゼルバイジャン共和国、アゼルバイジャン共和国、アゼルバイジャン共和国…。ここまで読んでくれた方にはわかっていただけたかと思うのだが、そう、ゴロがいいのだ。3・4・5の日語のリズムを美しく刻んでいる。母語が日語ではないアゼルバイジャン共和国の人が、狙って国名をつけたわけではないのだが(多分)、日語を使うわたしにはストンと入ってくる。 中華人民共和国や南アフリカ共和国もそうだ。これも3・4・5のリズムを刻んでいる。当然今あげた国も母語が日語ではないので、日人に覚えてもらおうという意図をもって国の名前をつけたわけではないはず。 3・4・5がやけに気になり、棚の前で探してみた。結構あるかと思いきや、3冊だけだった。

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    k10no3 2021/07/06
  • 陰々滅々 - 読書生活 

    関東も梅雨入りし、まさに陰々滅々。 出張を忘れ、アロハなTシャツで出社する。こういう時のために常備してあったロッカーの中にも、替えのシャツがない。に連絡したら、出張先近くの聞いたこともないチェーン店を教えてもらった。「そこで買うしかない」と。早目に出社し捜索すること10分。が言っていたチェーン店を発見した。最も安い紳士シャツを選び、会計に行くと、近所のおばさまがレジ打ちをしていることに気付き途方に暮れる。 意を決して購入し、汚いトイレで着替えすると、隣の個室から強烈な排泄音がする。 出張先では、1番会いたくない時に決まって現れる輩がいた。弛んだ体をキツめのシャツに包み、社内の課題を自分がどれだけスマートに解決したか語っている。いたずらに長いだけで何の役にも立ちそうにない話を延々と聞かされた。私が唯一好感を持っている老紳士がいた。定年もそう遠くない小太りの先輩で、眼鏡の奥に申し訳なさげな

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    k10no3 2021/06/27
  • こだま事故 - 読書生活 

    ある夜、小田原駅の屋で立ち読みをしていたら、外の様子が騒がしいので出てみると、救急車やパトカーが何台も止まっていた。駅員やら警察官も大勢いる。 詳しいことは帰宅してから知った。小田原駅で人身事故があったようだ。新幹線の線路内に女性が入り死んだらしい。 https://news.yahoo.co.jp/articles/bc311cd4bcfac7feb841344c496a2711ca66e7c7 過去に新幹線通勤を2年したことがある。当たり前だが新幹線はかなり速い。ひかりやのぞみの風圧で、ベンチに座りながら文庫のページを何度ももっていかれたことがある。 あの新幹線に飛び込んだなら、体は一瞬に吹き飛び死体の回収すら不可能ではないか?ベンチで読書などしていたら、風どころか血の雨が降ってきていたことだろう。あの駅は市道に近いので、外にまで一部が飛び、やイタチの餌になることも十分ありえる。か

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    k10no3 2021/06/20
  • 鼻を撲(う)つとは - 読書生活 

    鼻を撲(う)つとは 鼻を撲(う)つとは 売柑者之言(ばいかんじゃのげん) とは 如有烟撲口鼻 烟(えん)とは 煤煙(ばいえん)とは 梶井基次郎の「檸檬」に「鼻を撲(う)つ」という表現が出てきます。 あまり、なじみのない言葉です。この「鼻を撲(う)つ」という表現、結論から言いますと、 卵やタマネギの腐ったような強烈な臭いが鼻を刺激する という意味です。 梶井基次郎の檸檬の「鼻を撲(う)つ」の注には、売柑者之言(ばいかんじゃのげん)とあります。この言葉は、ここから来ています。 売柑者之言(ばいかんじゃのげん) とは 売柑者之言とは、中国、明時代の風刺文です。 簡単に言うと、立派なみかんを買って皮をむいたらすごく臭かったからクレームをつけたら、「今の官僚と同じだよ」と言われた、というものです。見かけは立派だけど中身のない官僚を皮肉った文章です。 その売柑者之言に、「鼻を撲(う)つ」とはどのように

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    k10no3 2021/02/27
  • 花粉がつらい - 読書生活 

    とにかく花粉がつらい。暖かくなってきたせいか、この数日はたまらない。 わたしの場合は、鼻もかゆいが目が強烈にかゆい。目薬が手放せず、つねにポケットに入れてぽたぽたと目にたらします。 花粉症になりたての頃、目をかきむしっていたら、目にBB弾くらいの腫れ物ができました。赤いショボショボした目にピンクの腫れ物、とにかくカッコ悪い上に痛いのです。 かゆいうえに痛い。このリトルYama(わたし、Yamaと言います)が、1日中「僕はここにいます、います!います!」そう主張するので、仕事に集中できないし、夜も寝られません。 どうして彼はあらわれるのか。汚い手でデリケートな目の粘膜を触るからです。目をかかないようにしよう、そう思っていても我慢できずにかいてしまう。花粉症の方じゃないとわからないでしょうねえ。蚊に刺される100倍かゆいです。 そこで、汚い手をキレイにするために、この季節はアルコールをジャブジ

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    k10no3 2021/02/23
  • ブログを書くために本を読むっておかしくない? - 読書生活 

    2019.3.08から、1年半ブログを更新しませんでした。理由は、読書が楽しめなくなったからです。読書が先、ブログが後、だったのに、アクセス数やら、更新回数を気にし始めると、だんだん、ブログを書くためにを読むようになっていたんです。ブログを書くためにを読む、この在り方を否定するつもりはありませんが、自分のスタイルではない、という、ただそれだけのことです。自分のスタイルは、同じを何度も何度も読む。家には何千冊とがあるので、(別にいばるほどのことではない。わたしの知り合いには、書斎ではなく、書庫を持ってる強者もいる)、新しいはほとんど買いません。次読むは、棚に並んでる内容をほとんど忘れている。もちろん、最近話題のなどなく、下手すれば昭和に発行されたもたくさんあります。 そんな書評を書いたところで、アクセス数も伸びるはずなし。そこで、新聞の書評欄にざっと目を通し、自分の好

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    k10no3 2020/10/07