ブックマーク / mushikisya.hatenablog.com (84)

  • イチモンジチョウは、地味であまり人気のない蝶ですが、実は若齢、終齢幼虫、蛹、成虫まで見どころが多い。 - 虫撮る人々

    イチモンジチョウは、地味であまり人気のない蝶ですが、幼虫から飼育していくと、結構見どころが多いんです。 まずは、デビルマン(昔のアニメのヒーローです)風の蛹を見てみましょう。 悪魔的風貌のイチモンジチョウの蛹。 蛹化したての蛹もいい感じ。 イチモンジチョウの若齢幼虫は、スイカズラの葉を先端からべ進み、中心の葉脈だけを残します。この痕を目印に幼虫を探しましょう。 この段階の幼虫は、なぜかべ残した葉脈の先端に糞を張り付けて、糞塔を作ります。その上、自分の背中の棘の上にも糞を積んでいくという奇妙な行動を取ります。糞擬態の一種なのでしょうが、効果があるのかどうか。 べ残しの葉脈の先に糞塔を作り、自分の背中にも糞をのせるイチモンジチョウの若齢幼虫。 背中の棘の上に1つずつきれいに糞をのせているのが分かります。 こんな感じのスイカズラの痕の葉脈の先に小さな幼虫がいる。 そして幼虫は、あっとい

    イチモンジチョウは、地味であまり人気のない蝶ですが、実は若齢、終齢幼虫、蛹、成虫まで見どころが多い。 - 虫撮る人々
    k10no3
    k10no3 2024/07/07
  • 自然の豊かさの象徴「国蝶オオムラサキ」、今年も1匹羽化してくれて何となく幸せ。 - 虫撮る人々

    ベランダのエノキで1匹だけ元気に育っていた越冬明けのオオムラサキの幼虫が、無事蛹化、羽化しました。 国蝶オオムラサキが自然の中で生きていくには、エノキの大木と樹液の出るクヌギなどが林立する深く湿った森が必要。つまり、オオムラサキがたくさん生息している場所は、自然が豊かだということですね。 1匹だけ大事に育ててきたオオムラサキが無事羽化。 羽化直前のオオムラサキの蛹。 オオムラサキに指をなめてもらうと快感。 威厳と迫力に満ちたオオムラサキ。手に乗せると大きさが分かります。 樹であるエノキは、大木になると根に湿った落ち葉がたまりやすい空間ができます。そこがオオムラサキの幼虫の越冬に適した場所になります。 越冬幼虫は、近い仲間のゴマダラチョウ、アカボシゴマダラと比べて、サイズが小さいものが多いので、その分だけ環境変化に弱いかもしれません。しかも、オオムラサキは年1化なので、同じエノキを樹と

    自然の豊かさの象徴「国蝶オオムラサキ」、今年も1匹羽化してくれて何となく幸せ。 - 虫撮る人々
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    k10no3 2024/06/23
  • 今年も懲りずにニジュウシトリバを羽化させました。野外に比べて撮影がめっちゃ楽なので。 - 虫撮る人々

    今年も24の羽根を持つニジュウシトリバ(マダラニジュウシトリバ)を羽化させるのに成功。野外でニジュウシトリバの成虫を撮影するのは、なかなか難しい(今年は3匹も目撃したのにすべて撮影に失敗)。なので、自宅で羽化させて、室内でじっっくり撮影するのがいいですね。 ケースの蓋に張り付いたニジュウシトリバ。裏側から撮影するには最適。 片側12の羽根がしっかり確認できます。 表側はこんな感じ。裏も表もやっぱり芸術的美しさ。 5月中旬にこんな痕のあるスイカズラの蕾を探しましょう。 5月末にはこんな繭を作ります。 マダラニジュウシトリバの幼虫の餌はスイカズラの蕾。このため幼虫を探す時期は非常に限られます。関東だと5月中旬ぐらいが一番見つけやすいかも。蕾に害の跡があれば、中に幼虫がいる可能性が高いです。 そんな蕾を持ち帰って1週間ほどすると、幼虫が外に出て繭を作ります。その後また1週間ほどすると成虫

    今年も懲りずにニジュウシトリバを羽化させました。野外に比べて撮影がめっちゃ楽なので。 - 虫撮る人々
    k10no3
    k10no3 2024/06/16
  • 森上、林両氏による新著「昆虫と食草ハンドブック」は写真と情報がめっちゃ豊富で満腹感はんばない。 - 虫撮る人々

    虫友で昆虫写真家の森上信夫氏から「昆虫と草ハンドブック」(森上信夫、林将之著、文一総合出版発行)を献していただきました。 虫の専門家と植物の専門家がタッグを組んだだけに、ハンドブックとしては信じがたいほど写真と情報が豊富で、満腹感がはんぱないです。 「ある植物に集まる虫を知りたい」「名前が分かっている虫の草を知りたい」など、虫好き、植物好きの多様な要望に応えてくれる、痒い所に手が届くような配慮が嬉しいですね。 表紙を見ただけで欲しくなるですね。 エノキは当に色々な虫がいて楽しい木です。 クズは駆除が困難で厄介な雑草ですが、虫好きにとっては宝の山。 昆虫は草のものが多く、草、植樹の選り好みがはっきりしているものも多いですね。肉の虫の中にも、特定の草昆虫を餌にしているものがいるので、虫を極めるための第一歩は、虫が集まる植物を知ることです。 なので、虫好きが高じて、植物好きに

    森上、林両氏による新著「昆虫と食草ハンドブック」は写真と情報がめっちゃ豊富で満腹感はんばない。 - 虫撮る人々
    k10no3
    k10no3 2024/06/02
  • オトシブミ、チョッキリのメスの産卵、揺りかご作りは大仕事。オスは傍観どころか邪魔することも - 虫撮る人々

    千葉市の公園では、オトシブミ、チョッキリのカップルの恋愛が花盛りでした。メスは交尾、産卵、幼虫のための揺りかご作りなどで大忙しでしたが、オスの興味は交尾のみ。 メスの近くにいても、たいていは傍観しているだけで、作業を手伝う気は全くないようです。それどころか、揺りかごを作るメスにちょっかいを出したり、しつこく交尾したり、困った邪魔者ですね。人間のオスも、そんな邪魔者にならないよう気を付けましょう。 クヌギの葉上では、水玉模様がかわいいゴマダラオトシブミのメスが揺りかご作りに精を出していました。近くにいるオスは、隙あらば交尾しようと、チャンスをうかがっているようでした。 揺りかごを作り始めたばかりのゴマダラオトシブミのメス。 揺りかごをほぼ完成させたメスと、交尾のチャンスをうかがうオス。右の葉の陰にもオスがいるようです。 新しいカメラなので、明るさの調整が失敗しています。 カエデの木では、ファ

    オトシブミ、チョッキリのメスの産卵、揺りかご作りは大仕事。オスは傍観どころか邪魔することも - 虫撮る人々
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    k10no3 2024/05/19
  • こんな地味でも一応スプリングエフェメラルに入るミヤマセセリ。田園都市線青葉台付近ではまだ健在。 - 虫撮る人々

    ミヤマ(深山)の名を持ちながらも、結構都市近郊でも見られるミヤマセセリ。先週、田園都市線の青葉台駅周辺の公園で見つけました。 地味なセセリチョウですが、一応春にしか見られないスプリングエフェメラル(春の儚い命)の一員なので、春に1匹でも見つけないと何だか落ち着かないですよね。 都市近郊では減少傾向にあるようですが、青葉台駅からバスで行ける幾つかの公園では、まだまだ健在。4月中ならたいてい1、2匹は出会えます。 こんな地味でもスプリングエフェメラルの一角を占めるミヤマセセリ。先週、青葉台駅周辺にて。 今回は何とかメス(メスの方が模様がはっきりしていてきれいです)の撮影に成功して、面目を保つことができました。 スプリングエフェメラルなので、成虫は間もなく姿を消しますが、その後は幼虫探しが楽しめます(真冬までずっと幼虫なので、探せる期間が異常に長い)。 幼虫はコナラなどの葉をたたんだ中に隠れてい

    こんな地味でも一応スプリングエフェメラルに入るミヤマセセリ。田園都市線青葉台付近ではまだ健在。 - 虫撮る人々
    k10no3
    k10no3 2024/04/20
  • 水元公園で大判、小判がザクザク。何のことかと思ったら、オオバンとバンのことです。 - 虫撮る人々

    葛飾区の水元公園は、毎年のように大判、小判が見つかります。花咲かじいさんの童謡のようですね。 金貨が埋まっていると思って、一攫千金を狙う人々が押し寄せたら大変なので、訂正します。大判は鳥のオオバンのこと。小判は鳥のバンのことです。 オオバンは毎年たくさんやってきます。バンも数は少ないですが、毎年どこかに来ているようです。 バンは目立つ鳥ではなくて、水元では数が少ないので探し出すのは一苦労です。まさに大判、小判の宝探しのようです。でも今年も何とか1羽だけ見つけることができました。一攫千金のチャンスにはとんと恵まれない昆虫記者ですが、まずはめでたし、めでたし。 バンです。水元ではたいてい、ハスの茂みの中にいますね。 見返り美人のバン。額板とくちばしがカラフルなのが特徴です。 ついでにどこにでもいるオオバン。こいつがいないと大判、小判の歌にならないので。

    水元公園で大判、小判がザクザク。何のことかと思ったら、オオバンとバンのことです。 - 虫撮る人々
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    k10no3 2024/03/31
  • 遊び人(鳥)のジョウビタキ。車の窓を滑り台に、小一時間遊びまくり。 - 虫撮る人々

    人なつっこくて、遊び好きの野鳥と言えばヤマガラが有名ですね。でも先日皇居周辺で遊びまくっていたのはジョウビタキのメス。 駐車中の乗用車の窓を滑り台代わりに使って、飽きもせず、ずっと遊んでいました。30分ほど眺めて、時々写真を撮っていたのですが、途中でこっちの方が飽きてしまい、現場を後にしました。きっとその後もずっと、遊んでいたことでしょう。 遊びができるのは頭のいい証拠とか言いますが、餌も探さず遊び続けるこのジョウビタキは、賢いのかアホなのか不明です。 斜めになった車の窓を滑り台にして遊ぶジョウビタキ。 いったんワイパーの上で休んで。 再び滑り台に挑戦。 今度はサイドミラーにとまって。 サイドの窓でも滑り台遊び。もう、かってにしろ、って感じですね。 ジョウビタキが遊ぶすぐ横では、ヤマガラが1羽、ずっと様子をうかがっていました。もしかしたら、このヤマガラがやっていた遊びをジョウビタキが真似し

    遊び人(鳥)のジョウビタキ。車の窓を滑り台に、小一時間遊びまくり。 - 虫撮る人々
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    k10no3 2024/03/18
  • 無料で多摩動物園の動物が(ちょっとだけ)見られる多摩丘陵かたらいの道。キノコムシの集団越冬も - 虫撮る人々

    節分の頃に、多摩丘陵かたらいの道を歩いてきました。平山城址公園から多摩テック跡地の横を抜けて、多摩動物園の脇の散策路へと続く道です。ここからは、ちょっとだけですが、多摩動物園の動物たちを見ることもできます。フェンスに目隠しみたいなものが貼り付けてあって、動物園内はかなり見にくいのですが、無料なので我慢しましょう(わざわざ園内の動物を見るために、この道を歩く人はいないと思いますが、ちょっとした話題には使えるかも)。 集団越冬していたヒメオビオオキノコ。起こしちゃってごめん。 ナガニジゴミムシダマシも越冬してました。 ジョウビタキ、メジロなど常連の鳥を見ながら動物園脇を進むと、まず見えてくるのはオランウータン舎。その後はカンガルー、コウノトリ、トナカイなどがちょっとだけ見られます。ゾウもはるかかなたに見えます。 途中の倒木には、ヒメオビオオキノコとか、ナガニジゴミムシダマシとかの姿がありました

    無料で多摩動物園の動物が(ちょっとだけ)見られる多摩丘陵かたらいの道。キノコムシの集団越冬も - 虫撮る人々
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    k10no3 2024/03/03
  • 冬の暇つぶしに、今日もまたクワエダシャクの越冬幼虫探し。4連やⅩポーズ?も。 - 虫撮る人々

    昆虫趣味の冬は暇ですね。なので、暇つぶしについ、今日もまたクワエダシャクを探しに。 おっ、1匹いました。でもよく見ると、枝擬態のクワエダシャク幼虫のすぐ下に、枝と並行に張り付いたのがもう1匹。 枝擬態のクワエダシャク幼虫。よく見るとすぐ下にもう1匹いるような。 少し離れて見ると、上にもう一匹いますね。 その上にももう1匹。 もう少し離れて見ると、その上にさらに1匹。計4匹。これは1つの小枝で昆虫記者が見つけた最高記録です。 1つの小枝にクワエダシャク幼虫が4匹。過去最高記録です。 周囲を探すと、このクワの幼木には、10匹以上、下手すると20匹ぐらいのクワエダシャク幼虫がいました。 4匹がきれいに並んで、枝擬態している姿をご覧ください。短い小枝が妙に多いクワの木という感じですね。見事な連係プレー、シンクロナイズドスイミングの静止画像のようです。 クワエダシャク幼虫4匹がきれいに並んで枝擬態。

    冬の暇つぶしに、今日もまたクワエダシャクの越冬幼虫探し。4連やⅩポーズ?も。 - 虫撮る人々
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    k10no3 2024/02/11
  • 「はやにえ」にされたトゲナナフシ。極寒の中でも虫を探す懲りない人々。 - 虫撮る人々

    極寒の1月中旬、昆虫写真家の森上信夫さん(最近は荻野目洋子さんと共演でバラエティー系にも進出)と、イモムシ専門家の井上けいこさんを誘って千葉の公園で虫探し。「寒いのは嫌だ!」とごねていた森上氏も、タテジマカミキリの極秘の越冬場所を教えるという「餌」をぶら下げると、い付いてきました。 しかし、今回の最大の収穫は、井上さんが見つけた「はやにえ」。昨年秋に必死で探し回ったトゲナナフシが、モズに捕まって枝にぶっ刺され、昇天していまいた。トゲナナフシは基、夜行性なので、モズに見つけられてハヤニエにされることは極めてまれではないかと思います。 モズの「はやにえ」にされたトゲナナフシ トゲナナフシの「はやにえ」は、重量感もあって被写体には絶好。井上さんが見つけたのに、絶好の撮影ポジションは森上氏が独占してしまいました(昆虫写真でべていくには、そのくらいの押しの強さが必要です)。 「はやにえ」にされ

    「はやにえ」にされたトゲナナフシ。極寒の中でも虫を探す懲りない人々。 - 虫撮る人々
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    k10no3 2024/01/28
  • 今冬のムラサキツバメの越冬集団。自己最高記録更新か。 - 虫撮る人々

    川崎市の公園でムラサキツバメの越冬集団を見つけました。シロダモ(たぶん)の木のちょっと高い場所だったので、あまりいい写真は撮れなかったのですが、30匹近くいるようです。昆虫記者が見つけた集団としては、過去最高記録かもしれません。近くを飛んでいるのもいたので、最終的にはもう少し大きな集団になるかも。 シロダモの葉上のムラサキツバメの越冬集団。 蜘蛛の巣に引っかかった落ち葉のように見えるムラサキツバメの越冬集団。ゴミ擬態と言えるかも。 折り重なっていて数えるのが難しいですが、30匹近くいるかも。 でも、虫好き以外にとっては、ただのゴミですね。ゴミ擬態と言えるかもしれません。ゴミに見えれば、鳥など天敵に襲われる危険性が低下するでしょう。翅を開くときれいな蝶なのに、ゴミを装うとは。 ムラサキツバメのメス。翅を開くときれいな蝶ですね。 虫好きにとっても、このゴミ擬態によって、ムラサキツバメの越冬集団

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    k10no3 2024/01/07
  • 今冬も越冬中のタテジマカミキリ、1匹発見。隠れ身の術、敗れたり。「勝った!」 - 虫撮る人々

    今冬も千葉市の公園のカクレミノの木で、越冬中のタテジマ化キリを1匹発見。「カクレミノ」の木を「隠れ蓑」にする「隠れ身の」術、敗れたり。 「勝った!」と叫びたいところですが、必死で1時間ほど探して、見つけたのはたったの1匹。「負けた」に近い勝利ですね。 今冬のタテジマカミキリの越冬姿。明るくすると正体バレバレですね。 暗い状態では特に擬態を見破りにくい。 今冬いたのはこんな所。タテジマカミキリが小さく写っているのですが、どこにいるか分かるでしょうか。 今年はもう一カ所、八王子市でもタテジマカミキリがいる場所を見つけたので、来年からは勝率が少し上がるかもしれません。 越冬する位置、体勢とかが分かってくると、だいぶ有利になりますね。 昨冬に越冬していた場所を夏に撮影。この木にタテジマカミキリがいる証拠ですね。 こういう幼虫の痕もタテジマカミキリがいる証拠です。

    今冬も越冬中のタテジマカミキリ、1匹発見。隠れ身の術、敗れたり。「勝った!」 - 虫撮る人々
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    k10no3 2023/12/17
  • 晩秋の可愛い蛾「ミノウスバ」。庭にマサキ、マユミ、ニシキギを植えている人はイモムシ被害に要注意 - 虫撮る人々

    11月後半の新治市民の森。虫が減って寂しい季節ですが、ミノウスバは見頃。マユミの木で何組か交尾に精を出していました。 胴体を覆う黄色い毛(蓑=ミノ)と半透明の翅(ウスバ)を持った、ちょっとおしゃれで可愛い蛾ですね。 交尾中のミノウスバ。体の下にはすでに卵がびっしり。 ミノウスバのメスの毛はまさに蓑。お尻の毛束は、卵を覆うのに使うのだと思われます。 ミノウスバのオス。触覚が立派。 でも大量の卵を産み付けられた枝を放っておくと、翌春にうじゃうじゃ幼虫が出てきて、庭木、生垣のマサキ、マユミ、ニシキギなどが丸坊主にされてしまうので、植栽を管理する人にとっては大問題です。卵のうちに駆除してしまうのが得策ですが、ミノウスバの産卵を観察して喜ぶ虫好きは、どこに卵があるのか、教えてあげようなどとは全然思いません。 マユミをボロボロにするミノウスバの幼虫集団。 ミノウスバ以外では、しぶとく生き残っていたヒメ

    晩秋の可愛い蛾「ミノウスバ」。庭にマサキ、マユミ、ニシキギを植えている人はイモムシ被害に要注意 - 虫撮る人々
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    k10no3 2023/12/03
  • カブトムシの幼虫探し。堆肥の中なら、畑に撒かれる前の冬に探さないと手遅れに。 - 虫撮る人々

    カブトムシの幼虫探しの季節がやってきました。田園地帯にお住まいの方なら、近所の農家で堆肥を使っている所に頼むと、堆肥の中に潜っている巨大な幼虫をたくさんゲットできます。近くにクヌギ、コナラなど樹液の出る木の多い森があれば、堆肥の中には、ほぼ確実に大量の幼虫がいます。 堆肥は作物の作付け前に畑に撒かれてしまうので、幼虫を救出するチャンスはその前の冬ですね。堆肥とともに畑に撒かれた幼虫の大半は、畑を耕す過程で死んでしまうと思うので、堆肥の中の幼虫を持ち帰ると、カブトの命の恩人になれるかも。 カブトムシの幼虫は11月には既に、こんなに大きくなっている。 堆肥の中からゴロゴロ出てくるカブトの巨大な幼虫。左の小さいコガネムシの幼虫はおまけ。 今頃の季節になると、幼虫がいる堆肥の上には、幼虫の糞が積みあがっているはず。逆に言えば、今頃の季節に糞が見当たらなければ、そこには幼虫がいないと思われます。 森

    カブトムシの幼虫探し。堆肥の中なら、畑に撒かれる前の冬に探さないと手遅れに。 - 虫撮る人々
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    k10no3 2023/11/19
  • カレハガの見どころは抹茶ミルク飴のような卵と、枯葉擬態の成虫。幼虫は嫌な毒毛虫。 - 虫撮る人々

    今年はカレハガとその黄色版のようなホシカレハを羽化させるという偉業?を成し遂げていたのにブログへのアップを忘れていたようです。 今更ながらですが、まずはカレハガをご紹介。何と言ってもカレハガの見どころは卵ですね。白地に緑色の渦巻き模様の卵は、抹茶を練り込んだミルク飴のような芸術作品でした。 カレハガの卵はグルグル模様。抹茶を練り込んだミルク飴のように見える。 ずっと以前からこの卵を見たいと願っていたのですが、5月下旬に千葉市の公園でようやく念願がかないました。背の低い桃の木についていたのを、他の虫を探していた際に偶然見つけました。 早速持ち帰って桜の葉で飼育することに。ところが、たくさんの卵のうち孵化したのは2つだけ。2匹の幼虫のうち、1匹はすぐに行方不明になり、結局1匹だけにすべての願いを託すことに。 幼虫は、一般人なら誰もが嫌悪感を抱くような、毛むくじゃらの毒毛虫です。一部の虫好き猛者

    カレハガの見どころは抹茶ミルク飴のような卵と、枯葉擬態の成虫。幼虫は嫌な毒毛虫。 - 虫撮る人々
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    k10no3 2023/11/12
  • コミスジ幼虫が冬支度。クズの葉の揺りかごで越冬準備? - 虫撮る人々

    昨日の多摩丘陵。コミスジの幼虫がクズの葉先で作った揺りかごの中に隠れていました。 遠目には、クズの葉の先の方が枯れて、千切れかけているようにしか見えませんね。しかし、この状態は、コミスジの幼虫が関係している気配濃厚で、非常に怪しい。 近づいてみると、やっぱり。葉先が枯れて丸まった中に、コミスジの幼虫が隠れていました。この段階でも、「えっ、どこにいるの?」と戸惑う人もいるでしょう。 もしかしてコミスジの幼虫の隠れ家か。 葉先の枯れた部分の中に幼虫の姿? 枯葉部分を広げてみると、コミスジ幼虫の姿があらわに。 コミスジの幼虫は、色合い、形状ともに、葉のべ残し部分にそっくりなので、この擬態を知らない人には全く見つかりません。でも、逆にこの擬態を知っている人には、特徴的なべ残しが存在証明になって、すぐに見つかってしまいますね。 特に小さい幼虫は、ゴミくずの中にゴミくずのような幼虫が隠れている状況

    コミスジ幼虫が冬支度。クズの葉の揺りかごで越冬準備? - 虫撮る人々
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    k10no3 2023/10/29
  • 「日本百名虫」は見応えと読み応えの二刀流の貴重な虫の本 - 虫撮る人々

    「日百名虫」を献していただきました。写真の見応えがあって、読み応えもある虫のは数少ないですが、「日百名虫」(坂爪慎吾氏著、文春文庫)はそんな数少ない虫のの一つだと思います。 写真の美しさは特筆もの。なにせ有名な昆虫写真家による虫写真がずらり100匹並んでいるのですから。一番多くの写真を提供しているのは、昆虫記者の虫撮り仲間の「森上信夫」氏。写真が素晴らしいのも、なるほどとうなずけます。 献していただいた「日百名虫」は2冊セットで読み応えあり。 カブトムシ、オオムラサキといった定番の甲虫、蝶から、アオマダラタマムシ、サツマニシキといった憧れの超美麗種、オオチャイロハナムグリやオオトラフカミキリのような希少種まで、まさに昆虫各界を代表する100種が集合。 昆虫研究の歴史から、採集のコツや苦労話、筆者の昆虫への思い入れまで、虫に絡む話題は多岐にわたり、秋の夜長に読みふけるのにもって

    「日本百名虫」は見応えと読み応えの二刀流の貴重な虫の本 - 虫撮る人々
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    k10no3 2023/10/02
  • サイコ・ホラー映画「羊たちの沈黙」の陰の主役、ドクロ蛾ことメンガタスズメ。幼虫はなかなかの美貌 - 虫撮る人々

    ジョディー・フォスター主演のサイコ・ホラー映画「羊たちの沈黙」と言えば、虫好きにとってはドクロ蛾ことメンガタスズメですね。映画のポスターでも、ジョディ―・フォスターと一緒に主役を務めていました。 成虫の背中のドクロ模様のせいで、不幸や死の象徴とか言われることもある、超嫌われ者のメンガタスズメですが、幼虫はなかなかに美しいイモムシです。先日東京近郊の公園のクサギで久々に見つけました。 巨大で美しいメンガタスズメの仲間(たぶんクロメンガタスズメ)の幼虫。 小さめの幼虫もかわいい。 メンガタスズメの幼虫は、トマト、ナスなどをムシャムシャべる害虫ですが、クサギもべるんですね。トマトだと飼うのが面倒(ホームセンターで苗を買うとかしないといけない)ですが、クサギならどこにでもある雑木なので、餌には困りません。 「羊たちの沈黙」では、猟奇的な連続殺人犯が、メンガタスズメを育てていました。被害者の喉に

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    k10no3 2023/09/23
  • 食べて美味しいイモムシの話。桜の香りが食欲を誘う?サクラケムシ=モンクロシャチホコ幼虫 - 虫撮る人々

    今回はべて美味しく、香ばしいイモムシの話。美人女優の井上咲楽(いのうえさくら)さんも、桜の香りがして「美味しい」と太鼓判を押すサクラケムシ(モンクロシャチホコの幼虫)です。 とは言え、やはり最初から毛虫の画像では、嫌悪感を抱く人も多いので、まずは成虫(蛾なのでこれも多少の嫌悪感があるかも)の画像から。 モンクロシャチホコの成虫。翅を開くとなかなか格好いい。 翅をたたむと鳥の糞擬態になると言われるモンクロシャチホコ成虫。 成虫は翅をたたんで縮こまると、鳥の糞擬態になると言われていますが、翅を広げるとなかなか格好いい蛾でもあります。(以下に毛虫の写真が出てくるので、苦手な人は先に進まない方がいいかも)。 8月末に代々木公園に行ってみると、桜の木が軒並み丸裸になっていました。そして大量のサクラケムシが、蛹化準備のため幹を下って、地面をうろうろ。わずかに残った葉をむさぼりう姿も見られました。

    食べて美味しいイモムシの話。桜の香りが食欲を誘う?サクラケムシ=モンクロシャチホコ幼虫 - 虫撮る人々
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    k10no3 2023/09/10