91年に動きが集中、なぜ? 朝日新聞の慰安婦誤報事件で第三者委員会報告書が出た。これを読みながら、私は気味悪さを感じた。過去の共産圏諸国や北朝鮮によるスパイ事件に似た点が多いのだ。有名なゾルゲ事件にも、共通点がある。 言論アリーナ「朝日新聞誤報問題、黒幕は他にいる!?」に私はアシスタントとして出演した。この番組に出演のアゴラ研究所所長の池田信夫氏の推測、また報告書からこの論考の関連事実を抜き出してみよう。(写真はソ連のゾルゲの記念切手) 1・慰安婦の誤報は北朝鮮と日本の国交回復の期待が高まった91年前後に集中した。これは金丸訪朝団1990年9月の後だ。金丸氏は当時の北朝鮮の金日成主席との間で国交回復と、それと同時に払う1兆円の国家賠償の密約をしたとの噂がある。 2・1991年5月に朝日新聞大阪版が「慰安婦を強制連行した」と嘘をついた吉田清治を再び記事で登場させた。書いた記者は不明。