帯には「責任追及はもうやめた! 失敗したら威張って会社を危機から救おう」と書いてある。著者は失敗学会の副会長とのことだが、以前 GEの原子力発電部門におられたようだ。失敗学に関しては、このブログでも畑村先生の「決定版 失敗学の法則」を読んで書評を書いたが、どうも良い印象がない。この本は、企業で安全の現場を経験してきた著者が書いたものなので、畑村先生の本とは少し違った視点から失敗学のことが理解できるのではないかという期待を持って読んでみた。 ソフトバンク新書 014 「失敗をゼロにする」のウソ 飯野 謙次 著 bk1、amazon 本書では第1章で、失敗に関する三つの教えとして、「人は失敗をやらかすもの」、「失敗を隠そうとするのは自然の摂理」、「失敗をくり返さない仕組みをつくる」ということを述べている。そして「それでも失敗はなくならない」という、身も蓋もないようなことをキチンと述べている。こ
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