経済学に関するk980504のブックマーク (1)

  • コラム「経済成長の歴史性:成長政策に対して考えておくべきこと」

    筆者は経済史を専攻しているので、経済成長の捉え方や近年の成長政策についてやや歴史的な観点から述べてみたい。経済史の考え方は近年、多様化しているものの、ある対象を分析するにあたって、そのことが持つ歴史性を見逃すわけにはいかない。言い換えれば、ある対象の性格が絶対的なものではなく、時代とともに変わることに留意するということになる。 こうした意味で言えば、我々が常識的に受け入れている経済成長という言葉も人類の歴史とともに古いものではない。経済学の専門的な書物で経済成長という言葉を書名に含むものが登場したのは、1955年前後であった(注1)。官庁エコノミストもいち早くこの言葉に着目した。1956年の経済白書は、戦後復興に依存した経済活動がもはや終了したことを宣言し、副題に「日経済の成長と近代化」を掲げたように、経済成長を経済活動の実態的な変化を表現する言葉として用い始めていた(注2)。1960年

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