文部科学省の有識者会議が、大学入試に英検やTOEFLなど外部の英語能力検定試験の活用を検討していることは、以前の記事で紹介しました。これをきっかけに高校の授業も、これまでのように「読む」「書く」中心から、「聞く」「話す」も含めた「4技能」をバランスよく身に付けさせるという、本来の姿に立ち戻る効果が期待されます。ところで、外部試験の活用による影響は、それだけではないようです。「世界標準」を意識して日本の英語教育そのものを変えようという論議に発展する可能性がありそうなのです。いま英語教育関係者の間で注目されているのが、欧州のCEFR(セファール)です。「外国語の学習・教授・評価のための欧州共通参照枠」(Common European Framework of Reference for Languages:Learning,teaching,assessment)のことで、初等中等教育(小・中