以前の記事で、「パーレン部分のQ数を下げたり、欧文が頻出するような本文組で、基本的な設定を自分で決められる場合は『ブラ下がりなし/調整量を優先』を選択する」としていたが、少々考えが変わったことは前回書いたのだが、それは別にして、「ぶら下げなし」組版について考えてみたい。(未だInDesign CS2での話) 「ぶら下げなし」組版を採用している場合、どうも一般的には追い出し処理が多く行われているようなのだが、はたしてそれで正解なのだろうか? その理由として、たとえば半角分の調整を句読点部分などで処理した場合に読みにくくなること、あるいは行中に調整可能な約物がない場合に追い出ししか選択できないことを想定し、追い込みと追い出しの混在をなるべく避けるためには追い出し処理を優先した方がいいのではないかとする意見がある。 もしかして、活版時代には約物以外はアケルしかなかった行中調整において、手動写植以