2010年04月19日 予備試験により生じる未来 (このエントリーは、記事が長文化したため、別エントリーとして独立させたものです。) 私が予備試験に関して、気になっている点があります。 予備試験は受験資格に制限がありません。 受験資格に制限がないということは、大学の教養課程を終えている必要はないし、そもそも大学すら出ている必要がない。 極端なことを言えば、高校生や中学生・小学生でも受験可能だということになります(笑)。 こうなると、かなり早い段階から予備試験の準備に取り組むという人も出てくると思うのですね。 特に、灘とか開成とか、そういう難関校の高校生であれば、東大を受験するより、予備試験の合格を本気で目指すという人も出てくるのではないかと。 つまり、高校生の段階で予備試験に受かってしまって、大学には進学せずに、未成年のうちに新司法試験も修習も終えてしまう。そして20歳くらいで任官する・・
最後に、合格するために最も重要だと思うことを書きます。 それは、勉強するってことです。 ここまで言ってきたことみたいな方法論は、実は二の次で、一番大事なのは勉強の量だと僕は思ってます。 少量の勉強で合格する人はいます。それは良い方法論を実践したからかもしれないし、頭が良いからかも知れません。でも、方法論には肌に合う合わないがあるし、その定義は置いておくとしても頭の良さは千差万別です。つまり、少量の勉強で合格する方法に、汎用性は無いってことです。 他方で、試験科目を大量に勉強するということそれ自体は、試験合格という目的において万人に共通して有効なものと断言できるんじゃないかと思います。受験生の中で誰よりも勉強したと胸を張って言える人が新司法試験に落ちることは無いです。 まあ、大量にやり続けるというのは本当に強靭な意志が必要で、簡単じゃないですよね確かに。でも、努力できるのも才能のうちって言葉
試験現場。 ここまで来たらもう特に技術的なことを意識する必要も実益もないと思います。いつも通り答案を書くだけです。長丁場なので飲み物は準備した方がよいです。メンタル面で念頭においておきたいのは、「相対試験」であることですね。「書けない」と思ったら多くの人は「書けない」ので、そう割り切って答案作成に取りかかった方が良いです。 一つだけ技術面というか形式面について言っておきたいと思います。これは学部時代に前田教授が言ってたことなんですが、「答案の形式に気を捕らわれすぎに、書き忘れたことがあれば書いた方が良い」ということです。実際に、僕は今年の試験も含めて、司法試験で二回「補足」を書きました。普通に考えたら、ありえない答案の形式ですが、いずれも点は悪くありませんでした。また、挿入についても、答案が見にくくなることを気にして書かないのはもったいないです。必要な挿入であれば必ずした方が良いです。 も
「どのように」勉強すべきか。その3 司法試験においては、書く訓練はとても大切です。書き方の心構えや訓練については堀馬さんのブログ等で詳解されてるところですので簡単に書くことにします。 書く訓練の目的は究極的には合格ですが、直近の目的としては二つあります。 一つは、自分の頭にあることを、分かりやすく答案上に表現すること。 もう一つは、時間内にバランス良く論述しきること。 前者については、普段から答案例を懐疑的に読み修正していくことで相当力が付くように思いますが、やはり時間を計って実際に書くとなるとなかなか難しいです。後者は、明らかに時間を計って答案を書く練習をしない限り、力を付けることはできません。そして、この後者は実は前者以上に大切かもしれません。書いてあることが完璧な途中答案より、書いてあることは中途半端な完全答案の方が点はもらえると思われるからです。 そういうわけで、書く訓練とは「時間
「どのように」勉強すべきか。その2 答案構成の反復で重要なのは、速度です。僕は、一つの演習書を一周するのに、最長で二週間と決めていました。かつ、二週間で全科目一周ないし二周できるように勉強計画を立てていたので、僕の勉強時間のほとんどは答案構成の時間だったといっても過言ではないと思います。理想は、これに加えて最高裁判例解説を読むとか、基本書を読むとかすればもっと良いのかもしれませんが、時間的に無理がありました。結果的に演習書をマスターできなかったことから明らかですが、基本をマスターしようとするだけで一杯一杯でした。 次に答案構成の反復で重要なのは、答案例の読み方です。答案例は、懐疑的に読みました。「分かりにくい」と感じた答案例は、日本語的におかしいだけでなく法律学的にも正確でないことが多いと思います。そのような部分については、自分で考え、調べるなどして修正していきます。始めのうちはこの修正の
「どのように」勉強するか。その1 僕は、アウトプットの大量反復を勧めます。どの演習書も一応は「基本」と思われることについて作成された問題集なので、これを当たり前のようにすらすらと解答できるようになろうと思いました。無から有は生まれない。知識としてしっかりと身に付いた事柄が無ければ、未知の問題に正解できないと思ったからです。てゆか柴田講師がそう言ってことに納得したからです。 ではどうすればそうなれるか。ひねり出した答えは大量反復、いわゆる「ぐるぐる」です。 ちなみに基礎を繰り返すことの重要性は、空手と柔道で覚えました(笑)空手では実践的稽古の前に基本稽古というつまらない稽古をやります。柔道でも打ち込みや受け身は必ずやります。あれは、決して準備運動のためにあるんじゃなくて、強くなるという目的達成のために必要なことだからやるのだと思います。話がそれ気味ですが、つまり、基本をマスターするということ
「どこまで」勉強するか。 法律の勉強は終わりがないので、ある程度意識して範囲を区切るのは試験対策として重要だと思います。また、司法試験は所詮は相対試験なので、範囲を区切るという意味で重要な意味を持つのは「どのくらいの人が答えられる問題か」という視点になります。 僕は、試験対策講座をまず完璧にしようと思いました。試験対策講座に載っていない論点や判例などの知識を持っている受験生はごく少数だと考えたからです。別に試験対策講座が素晴らしいテキストだといっているわけではなくて、基本的にはどのようなテキストでもマスターしている受験生はごく少数だと思います。その意味で、一つのテキストをマスターできれば、かなりのアドバンテージになるような気がします。 というわけで、よくいわれることではありますが「手を広げない」というのが重要だと思います。基礎知識のインプットはこのテキストと共に心中する、というテキストを決
「何を」勉強するか。 試験科目とされる法律です。もっといえば試験科目とされる法律問題について文章を書く勉強です。既に堀馬さんのブログ等でも指摘されているところですが、「書く」ことを鍛えるという意識は重要です。もっとも、書くことはスキルですので、「勉強する」というようりは「訓練する」というのに近いと思います。 書く訓練とは、分かりやすい文章を書けるようになるということです。論文式試験の点数はどれだけ採点者を「納得」させられるかということにつきます。「納得」度100%なら100点、納得度20%なら20点、というのはあながち外れてないと思います。そして、人を「納得」させるという面から考えるとき最も重要なのは、分かりやすさだと僕は思います。どんなに正確なことを書いても、分かりにくい文章では人を納得させられないからです。これは大事です。正確でも分かりにくければ納得しにくいのです。また、理解しているな
さて、一応需要もあるかもしれませんので、僕の勉強方法というか勉強理論(?)を書き残しておきたいと思います。 以前、使用していた参考書の類は書きました。そこで、「新司法試験合格のため「何を」「どこまで」「どのように」勉強すべきかという点について」後日書く旨の宣言をしてます。この時はきっと、書くこと決めてたんでしょうが、忘れましたw というわけで、今思うことを書きます。いつも通り偉そうに色々書くと思いますが、それは僕が受験時代に漠然と意識していたことを合格後の現在に文言化したものなので、当時そこまで明確に考えて勉強していたわけではないことを一応断っておきます。 長くなったので一個ずつ分けて書きます。
司法試験、司法試験予備試験、法科大学院等に関する情報を掲載しています。 ※リンクや引用、紹介は自由にして頂いて結構です。ただし、引用、紹介の際には、参照元をリンク等で明示して頂ければと思います。 第1.設問1 1.弁護士の主張 (1)審査委員会規則8条の違憲性 ア.憲法(以下条数のみ示す。)23条が学問の自由を定めたのは、その批判的態度から弾圧を受けやすいためである。従って、公共の福祉による制約を受けるとしても必要最小限度のものに限られ、特に特定研究規制は、恣意的禁圧となりうるから、明白かつ現在の危険が認められなければ、許されない。 イ.同条は、「重大な事態が生じたとき」という要件を定めるのみであり、特定の研究について明白かつ現在の危険が認められない場合でも研究の中止を含む措置を採る余地を残しているから、同条は違憲である。 (2)本研究の中止命令の違憲性 ア.前記(1)アで述べたことからす
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く