いよいよプロ野球のドラフト会議が25日に迫った。理工学部に在籍する秀才ながらドラフト1位候補に挙がる慶大・福谷浩司投手(4年=愛知・横須賀)にスポットを当てた。 運命のドラフトまであと2日。さぞ頭の中はそれでいっぱいかと思ったら、慶大・福谷は違った。「卒論を(12月に研究)学会に出すことになって、今学校が忙しいんですよ」。理工学部電子工学科所属の異色右腕は、日々研究にいそしんでいた。論文テーマは「野球に混在する曖昧さの定量化」から「投球動作における球の出所の見づらさの定量化」と学会仕様に変更。自分の投球をハイスピードカメラで撮り、データ通りの数値が出るか実験したりする…らしい。 学部の優秀者に与えられる「藤原賞」も受賞した、ザ・インテリ。「プロでも暇つぶしで勉強は続けたい」と言ってのける一方で、“秀才キャラ”を嫌う。「これから目指すプロは、野球の成績だけで戦うところ。文武両道とかじゃないで