銀行のATMで預金を引き出すためにはキャッシュカードと暗証番号が必要だ。インターネットバンキングを使おうとすればパスワードを打ち込まなければならないし、一定期間が過ぎると変更するよう促される。4桁の暗証番号なら覚えていられるが、何桁もの英数字からなるパスワードを記憶するのは大変だ。使い回せば漏洩の不安がある。そんな悩みを抱えている人も多いだろう。(星野眞三雄) そもそも、銀行やクレジットカードの暗証番号はなぜ4桁なのか。 4桁の数字の組み合わせは、0000から9999の1万通りしかなく、利用者が増えれば同じ暗証番号の人が多く存在することになる。一つずつ試してみても当たりそうな数だし、コンピューターにやらせればあっという間に終わりそうだ。 貴重なお金を守るには、あまりにも脆弱(ぜいじゃく)にみえる。 「妻が覚えられず……」4桁に 『暗証番号はなぜ4桁なのか?』の著者で中央大学教授の岡嶋裕史さ
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