昨年秋、MNPがスタートし、一時の騒動もようやく落ち着いたかに見えるケータイ業界。しかし、国内では現在のケータイ業界のあり方を大きく変えてしまうかもしれない議論が進められている。すでに、一部で報じられているが、昨年、総務省が開始した「モバイルビジネス研究会」だ。今回はそこで議論されている内容とケータイ業界の反応などについて、紹介しよう。 ■ モバイルビジネスを再検証する研究会 昨年末の記事でも取り上げたように、ここ数年、国内のケータイ業界はとにかく、一にも二にも「MNPをどう導入し、いかに切り抜けるか」がひとつのテーマになっていた。主要3キャリアだけでなく、端末メーカー、コンテンツプロバイダ、販売代理店など、この業界に関わるすべての人にとって、MNPは大きな課題であり、イベントだった。ソフトバンクの「0円騒動」や「受付中止トラブル」などはあったが、何とかMNPという制度がスタートし、春商戦