「せーの!」ではじめる出だしの音から揃わない パンデミックを機に市民の必需品のひとつとなったZoom。仕事のミーティングやセールス、学校の授業はもちろん、ダンスやヨガ、料理のクラス、セラピーなどにもZoomが使われているのは周知の通りだ。以前は対面方式で行ってきたあらゆることが、パンデミックを機に、程度の差はあれ「Zoomでも可能だ」と認知されてきた。 一方で、「Zoomじゃ全然ダメだ」「代替にならない」という現実に直面したのが、ミュージシャンたちだ。 音が離れたところにいる人に届くまでには時間がかかる。それはインターネット上でも同じだ。Zoomはビデオ電話アプリの中でも比較的、音声の遅れがほとんどないと言われており、「会話をする程度であれば、特に支障はない」。しかし、リモートで誰かと一緒に歌ったり、演奏するとなると、話は別だと言う。