インフラ工事を巡って東芝で過去に不適切な会計処理が行われていた問題で、同社は13日夜、2012年3月期〜14年3月期の営業利益が累計で500億円強減少する見通しであると発表した。海外も含めた複数のインフラ工事で、将来の売り上げを前倒しして計上したり、コストダウン効果を過剰に見積もって一時的に利益を増やしたりするなど、専門家からは「意図的であれば粉飾決算だ」と批判の声があがっている。 社内の特別調査委員会の調査で、原子力・水力などの電力システム事業、送配電設備などの社会インフラシステム事業、エレベーターやビル管理などコミュニティ・ソリューション事業の3分野で不適切な会計処理が行われていたことが判明している。 問題になっているのは、数年にまたがるインフラ工事の進捗(しんちょく)に応じて、売り上げを毎年度ごとに計上する「工事進行基準」の計上の仕方で、工事が実際よりも進んでいるように見せて、将