内閣府所管の財団法人衛星測位利用推進センター(SPAC)とソフトバンクグループは26日、鹿児島県種子島で、日本のほぼ真上を通る準天頂衛星「みちびき」による高精度な衛星利用測位システム(GPS)の大規模実証実験を開始した。精度は1メートル以内で、高さもわかる。実験の成果は観光関連ビジネスのほか、災害時の行動把握・情報伝達に活用する。 みちびきを活用したGPSは真上から信号を受けるため、山岳やビルの影響などで誤差の出やすい従来のGPSに比べ飛躍的に精度が高まる。政府は平成22年9月に打ち上げた初号機に続き、31年までに追加で3機を打ち上げる計画で、計4機で24時間運用される。 今回の実験は宇宙航空研究開発機構(JAXA)、県内自治体、ソニーや日立製作所なども協力。種子島全域で11月4日まで3回に分けて島内外の約300人が参加して行われる。 26日は小学生以上の約80人が参加。位置情報を得る小型