コンピューターと対局する藤沢里菜初段(右)。開発者の黄士傑(左)さんが指し手を碁盤に反映させた(金沢市のしいのき迎賓館で) 史上最年少でプロの囲碁棋士となった藤沢里菜初段(12)が2日、囲碁ゲーム国際大会で優勝した「最強コンピューター棋士」と対局し、打ち負かしてプロの面目を保った。 対局は、金沢市で開催中のコンピューターゲームの国際大会の一環として行われた。藤沢初段は、故藤沢秀行名誉棋聖の孫で、今年4月、11歳6か月でプロになったばかり。対するコンピューターは、台湾人の囲碁ソフト研究者・黄士傑さん(32)が開発した囲碁ソフト「Erica(エリカ)」。 対局はエリカが先に6目置くハンデ戦で行われ、藤沢初段が確実に陣地を取る手堅い試合運びで中押し勝ちした。試合後、藤沢初段は「コンピューターは中盤で1手、定石にない手を打って自滅した」と余裕のコメントをした。