はじめに もともと #北野天満宮 あたりは初期平安京内裏の北東そばの地でしたが、清涼殿落雷事件を機に都の中心は東に移ってゆきます。後、北野の地は鬼や魔物が棲む所に。その始まりは、ツノのある牛が变化した鬼神、そして蜘蛛であったのかも知れません 目次 北野天満宮の鬼伝説 土蜘蛛と源頼光(平家物語、謡曲「土蜘蛛」) 本文 北野天満宮の鬼伝説 www.zero-position.com 先日紹介した清涼殿落雷事件の「雷神」のほか、北野天満宮あたりには、源頼光(みなもとのらいこう)と頼光四天王(渡辺綱や坂田金時など)の鬼退治伝説がいくつか残されています。 ひとつは、一条戻橋で渡辺綱(わたなべのつな)が名刀・髭切丸(鬼丸)で切った鬼の腕が落ちたところという伝承が残る渡辺綱の灯篭。 渡辺綱の髪を掴んで空を飛んでいた鬼は、愛宕山に向かってに空を飛んでいるときに、ちょうど北野天満宮の上空で、綱に腕を切り落と