前回のお話 まゆさんは久しぶりにきのこ狩りで見かけた、不思議な生物のことを思い出していました。 「あれ、何者なんだろう」 そんなことを考えていた直後、話していた不思議生物が突然姿を現しました。 なんとパゴロウさんと一緒に暮らしていたそうです。 「今まで見たことないけど、元々どこで暮らしてたんだ?」 「気づかなかっただけで、私たちのすぐそばにいたのかもしれないよ」 「えぇ?気づかないかな、これ」 「だって前にさ、暖かくなってくる5月ごろに毎年現れるクビキリギスの話をした時、誰も知らなかったじゃない?」 夕暮れになってくると、町のあちこちから電気の変圧器のような「ジーッ」という音が聞こえてきます。 その音の正体は、クビキリギスというバッタ。 「ねぇ聞いて、この音」 「音?」 「ほら、ジーって。 今年もクビキリギスが出て来たみたいだね」 「うん?」 クビキリギスの話をしても、誰もピンと来ていませ
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