学生時代の下宿を含めれば、これまで住所となった場所は12カ所。足跡を残した場所は46都道府県。海外に出たことはないですが、思い出に残る「好きな街」はたくさんあります。 かつて、こう書きました。 街というものは、時間、空間、人間の移り変わりで変遷していくものであって、その中で住みやすさや楽しさを見つけていくことが、暮らすということのように思うのです。 でも、好きな街と暮らしたい街は違います。 緑に囲まれた山間の街で 25年以上も前、過疎の進む山間の街で仕事をしていた頃の話です。 「山間のこの町をいい所だと言ってくれる人は多い。でも、ここに移住するという人はまずいない。恋愛と結婚くらい違う。」「山の自然に囲まれた良い所にみえるでしょう。でも、ここら辺の山は人が作った自然で、最近はその手入れも行き届かなくなってきてるんです。」 山間の街 イメージ そんな山の手入れを経験したのは、それから十年程後