高所に立たされる 「あーこわい。気持ちわかるなぁ。そうだよね。怖いよ。かわいそうに」 ふと、テレビを見ていた少年の目は、黒っぽい小さな塊が床に落ちているのをとらえた。 不気味な黒き何か 「ひやぁぁぁっ!」 ……。 「いや、アレに似たサイズの、ただのホコリだったけどね。なんでか何度も見間違うんだよね」 どうやら僕は人より、ビビりみたいだ。 お目々くりくり、クラスのアイドル女子に言われた一言 男女平等だとテレビの中の人たちは言っているけど、やっぱり男子が怖がりだと「男の子のくせに」と言われてしまう。 ポ村の小学校 先ほどのアイドル女子ガラゴさん 「ねぇ…」 「え?」 「今一瞬びっくりしたよね?あたしが怖くて?それとも急に声を掛けたから?」 「ははは。いやいや。おはようさんです。あれ?ガラゴちゃん、指ケガしているね」 両方の可能性を感じているとは、とても言えない。 それでもガラゴちゃんは今日も可