外国人観光客が急増する中、市販価格の数倍の値段で商品を販売する免税店が県内に複数存在することが10日までに分かった。沖縄側の受け入れ旅行会社やガイドが、観光客を「総合免税店」と称する店に案内し、店側が中国人客らの「爆買い」に付け込んで薬や化粧品などを購入させているという。店舗関係者によると、一部商品は一般の市販価格の約5~6倍で販売しているという。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は「観光客に満足して帰ってもらいたいので、適正な販売をしてほしい」と話している。観光庁は情報提供を呼び掛けている。 背景に中国の旅行会社が販売する格安訪日ツアーの急増がある。格安価格でツアー客を募集しているため、日本の旅行会社にバス料金などの受け入れ費用を払わない。日本側は中国人客らを契約先の免税店へ案内し、店側からバックマージンをもらうことで利益を得ているという。 観光関係者によると、こうした免税店は