◆イラク戦争を思い出してほしいビロウスが伝えたかったもう一つは、「国連の民主化」について考えてほしいという呼びかけだ。 砲撃下のキエフにありながら、彼が求めているのは「西側の結束」や核シェアリングではなく、もちろんロシア人への憎しみでもなく、「国連の民主化」だった。 「ふたつの帝国主義間の新しい均衡を探す代わりに、国際的な安全保障秩序の民主化のために闘わなければならない」と彼は言う。私のことばで言い換えれば、「大国が小国を侵略することがない平和的秩序をつくろう」ということだ。 その文脈で、彼はイラク戦争についても言及している。 ウクライナ侵攻が始まった当初、私は「21世紀にこんな侵略戦争を見るなんて」という声を多く聞いた。だが、21世紀が超大国アメリカのアフガニスタン侵攻とイラク戦争で幕を開けたことを、思い出してほしい。 2003年、アメリカは「イラクが大量破壊兵器を開発・保持している」と
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