不朽の大長編マンガ『ガラスの仮面』で再び北島マヤ役に挑む！ 貫地谷しほり インタビュー : 宝塚ジャーナル
2016年09月07日12:00 カテゴリインタビュー 不朽の大長編マンガ『ガラスの仮面』で再び北島マヤ役に挑む！ 貫地谷しほり インタビュー 美内すずえ原作の不朽の大長編マンガ『ガラスの仮面』が、９月１日から大阪松竹座で上演中だ。（9/11まで。その後、9/16〜26に新橋演舞場で上演）初演の2014年に引き続き、脚本・演出はG2で、生まれながらの天才女優・北島マヤは、まさにはまり役と言われる貫地谷しほりが再び演じる。また、その永遠のライバル・姫川亜弓にはマイコ、２人の師でもある大女優の月影千草には一路真輝、マヤの幼なじみの劇団員・桜小路優を浜中文一、“紫のバラの人”速水真澄を小西遼生、秘書の水城冴子を東風万智子という伝説的キャストが、そのまま再び集結した。物語は、前回で劇中劇として見どころになった「ふたりの王女」部分を拡大、また月影千草が「紅天女」を演じるシーンも登場するなど再現度をグ
彩吹真央が壮絶にジュディ・ガーランドを生きる！『End of the RAINBOW』再演上演中！ : 宝塚ジャーナル
2016年07月19日10:00 カテゴリOG公演レビュー 彩吹真央が壮絶にジュディ・ガーランドを生きる！『End of the RAINBOW』再演上演中！ 昨年の夏に上演されて、キャストの鈴木壮麻がこの作品の演技で2015年度の読売演劇大賞男優賞を受賞するなど、大きな反響を呼んだ傑作舞台『End of the RAINBOW』が、７月９日から六本木の俳優座劇場で再演の上演中である。（24日まで。そののち大阪、水戸でも公演） 映画「オズの魔法使」や「スタア誕生」で全世界を魅了したジュディ・ガーランドを主人公に、天才歌手として喝采を浴び続けながら、歌と愛に燃え尽きたその壮絶な生涯の、最晩年の姿を描いたもので、2016年の今もなおロンドンで上演が続いている。日本版ではジュディ役に彩吹真央、フィアンセでマネージャーのミッキー役に小西遼生、ピアニストのアンソニー役に鈴木壮麻が扮している。 【あら
ジュディ・ガーランドを描く傑作ミュージカル『End of the RAINBOW』が再演！ : 宝塚ジャーナル
2016年06月11日14:00 カテゴリニュース ジュディ・ガーランドを描く傑作ミュージカル『End of the RAINBOW』が再演！ 2016年の今もなおロンドンで上演が続いている傑作ミュージカル『End of the RAINBOW』。昨年夏、日本でも上演されて好評を博した本作の再演が決定した。 この『ジュディ・ガーランド・ストーリー／虹の終わりに』は、ガーランドの最晩年の姿を描いた作品で、05年にオーストラリアで初演。10年にはウエストエンドで上演され、英国演劇界の権威あるオリヴィエ賞で、主演女優賞、戯曲賞など４部門で候補に挙がった。12年にはブロードウェイに進出。トニー賞の主演女優賞や助演男優賞など、３部門でノミネートされ高い評価を得た。 昨年の初演から引き続き、ジュディの生き様を歌で全身で力の限り見事に表現するのは彩吹真央、フィアンセとしてのジュディへの想いとマネージャー
待望の再演！ ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』公式サイトがオープン！ : 宝塚ジャーナル
2016年02月15日00:30 カテゴリニュース 待望の再演！ ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』公式サイトがオープン！ 2012年韓国ソウルの大学路（テハンノ）で誕生し、心理スリラーという新たなジャンルを打ち立てたミュージカル『ブラック メリーポピンズ』。2014年には日本で初演され、大きな話題を呼んだこの作品が、中川翔子をヒロイン役に迎えて、2016年５月、再演される。 物語は1920年代のヨーロッパが舞台。著名な心理学者・シュワルツ博士の豪邸で火事が起こり、博士は死亡。助け出された４人の子供たちと、業火の中子供たちを命がけで助け出した養育係メリー。彼らの封印された過去が解き明かされ衝撃の真実が展開される、心理スリラーサスペンス。 不安や心の揺らぎをリアルに描き出す魅惑的なメロディー、息をもつかせぬストーリー展開など、独特な陰影と美意識を持つ世界観を生み出し、韓国では”ブラック
年末恒例のお祭り公演『晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜』 大山真志・高嶺ふぶき インタビュー : 宝塚ジャーナル
2015年12月26日09:00 カテゴリインタビュー 年末恒例のお祭り公演『晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜』 大山真志・高嶺ふぶき インタビュー 師走の痛快年忘れ公演として定着した、る・ひまわり×明治座「祭」シリーズ、その2015年版である『晦日明治座 納め・る祭〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜』が、12月29日〜31日まで明治座で賑やかに上演される。 世代や出身の違う俳優達が一堂に会し、歌って、踊って、まるで「お祭り騒ぎ」のようなエンターティメントショーを繰り広げる公演も、今年で６回目。2015年の新作は、1200年前の京都と東北を舞台に。朝廷の坂上田村麻呂と蝦夷（えみし）の阿弖流為（アテルイ）という２人の戦いと、彼らが護るものを描いた芝居「将の器〜泣くよウグイスHEY！HEY！HEY！」と、出演者内で組まれたユニットがオリジナルの歌と踊りを披露するショー「
韓国発心理スリラーミュージカル『ブラック メリーポピンズ』待望の再演！ : 宝塚ジャーナル
2015年12月22日08:00 カテゴリニュース 韓国発心理スリラーミュージカル『ブラック メリーポピンズ』待望の再演！ 2012年韓国ソウルの大学路（テハンノ）で誕生し、心理スリラーという新たなジャンルを打ち立てたミュージカル『ブラック メリーポピンズ』。2014年には日本で初演され、大きな話題を呼んだこの作品が、中川翔子をヒロイン役に迎えて、2016年５月、再演される。 物語は1920年代のヨーロッパが舞台。著名な心理学者・シュワルツ博士の豪邸で火事が起こり、博士は死亡。助け出された４人の子供たちと、業火の中子供たちを命がけで助け出した養育係メリー。彼らの封印された過去が解き明かされ衝撃の真実が展開される、心理スリラーサスペンス。 不安や心の揺らぎをリアルに描き出す魅惑的なメロディー、息をもつかせぬストーリー展開など、独特な陰影と美意識を持つ世界観を生み出し、韓国では”ブラックメリー
『王家の紋章』ミュージカル化！浦井健治が帝劇初主演、演出は荻田浩一。 : 宝塚ジャーナル
2015年07月14日23:30 カテゴリニュース 『王家の紋章』ミュージカル化！浦井健治が帝劇初主演、演出は荻田浩一。 2016年８月から東京・有楽町の帝国劇場で上演される。 「月刊プリンセス」（秋田書店）にて1976年から現在まで連載を続け、累計発行部数4000万部を誇る『王家の紋章』が、ついに帝国劇場の舞台に登場する。 音楽には『エリザベート』や『モーツァルト！』など数多くの名作ミュージカルを手掛けたシルヴェスター・リーヴァイ、演出には繊細で美しい世界観の創出に定評ある元宝塚歌劇団の荻田浩一を迎え、壮大なスケールで古代エジプトの世界を表現する。 古代エジプトの若き王メンフィス役には、これが帝劇初主演となる浦井健治。ヒロインのキャロル役には帝劇初出演の宮澤佐江（SNH48、SKE48）と、抜群の歌唱力を誇るミュージカル界の歌姫・新妻聖子がWキャストで演じる。 キャロルを巡ってメンフィ
わずか７人で魅せる、法廷サスペンスの傑作！『ア・フュー・グッドメン』囲み取材＆レビュー : 宝塚ジャーナル
2015年06月20日10:30 カテゴリOG公演レビュー わずか７人で魅せる、法廷サスペンスの傑作！『ア・フュー・グッドメン』囲み取材＆レビュー 米軍基地で起こった不審な殺人事件。そこには軍隊内の恐るべき真相が――。1989年にブロードウェイで幕を開け、大ヒットで異例のロングラン上演となった、アーロン・ソーキンの傑作舞台『ア・フュー・グッドメン』。トム・クルーズの主演で、映画でも世界的な人気を獲得したこの作品が、その初めの形である舞台版として、６月19日から天王洲 銀河劇場で上演されている（28日まで）。 上演台本・演出は、芸術性とエンターテインメント性との両立で評価の高い鈴木勝秀。原作だと登場人物は20人に及ぶが、今回はそれをたった７人のキャストに絞り込んだ日本オリジナル版。 この意欲作に挑むキャストは、若き弁護士のダニエル・キャフィ中尉に淵上泰史。彼を補佐する女性弁護士ジョアン・ギャ
ミュージカルの方法論を最大限に活かしたミステリー『シャーロック ホームズ２〜ブラッディ・ゲーム〜』レビュー＆囲みインタビュー : 宝塚ジャーナル
2015年04月29日06:00 カテゴリOG公演レビュー ミュージカルの方法論を最大限に活かしたミステリー『シャーロック ホームズ２〜ブラッディ・ゲーム〜』レビュー＆囲みインタビュー 今なお世界的な人気を誇る名探偵シャーロック・ホームズを主人公に据えるという斬新なアイディアと、優れた楽曲で大人気作品となっている韓国ミュージカル『シャーロック ホームズ』、そのシリーズの第２弾、『シャーロック ホームズ２〜ブラッディ・ゲーム〜』が、池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演中だ（５月10日まで。のち福岡、兵庫でも上演）。 シャーロック ホームズシリーズの第１弾、『シャーロック ホームズ〜アンダーソン家の秘密』が日本初上演を果たしていた2014年１月、このミュージカルが誕生した韓国では、すでにシーズン２である本作『ブラッディ・ゲーム』の準備が進んでいて、2014年３月韓国BBCシアターで初演。大好評
味わい深い音楽と湿度を持ったケアードのシェイクスピア喜劇『十二夜』 : 宝塚ジャーナル
2015年03月11日17:00 カテゴリOG公演レビュー 味わい深い音楽と湿度を持ったケアードのシェイクスピア喜劇『十二夜』 ウィリアム・シェイクスピアの数多い作品の中で、最も成熟した喜劇とも呼ばれる『十二夜』が日比谷の日生劇場で上演中だ（３月30日まで。後、大分、大阪でも上演）。 海難事故で遭難したヴァイオラ（音月桂）は、瓜二つの双子の兄セバスチャン（音月・二役）が海で死んだと思いこんだまま、見知らぬ街イリリアへとたどり着き、護身の為男装してシザーリオと名乗って、この街を治めるオーシーノー公爵（小西遼生）の小姓として仕えることとなる。そのオーシーノー公爵は父と兄の喪に服している伯爵令嬢オリヴィア（中嶋朋子）に恋焦がれており、シザーリオを使いに立てて、オリヴィアをかき口説かせる。だが、シザーリオを男性だと思い込んだオリヴィアは、一目で恋してしまう。オリヴィアの自分への恋心に気づいたヴァイ
いよいよ開幕！ 音月桂主演の『十二夜』稽古場レポート : 宝塚ジャーナル
2015年03月08日12:00 カテゴリ稽古場レポート いよいよ開幕！ 音月桂主演の『十二夜』稽古場レポート 音月桂主演の『十二夜』が、本日、３月８日に日生劇場で初日を迎える（30日まで）。双子の男女を巡る人々の恋愛模様を描いたシェイクスピアのロマンチック・コメディを、『ダディ・ロング・レッグス』『ジェーン・エア』など日本での演出作品も多いジョン・ケアードが新たに演出する。 個性豊かなキャラクターを演じるのは、実力派俳優たち。音月は、双子の男女の兄妹、セバスチャンとヴァイオラの２役を演じる。そして、小西遼生、中嶋朋子、橋本さとし、成河、石川禅、壌晴彦、山口馬木也、青山達三、西牟田恵、宮川浩ら舞台を中心に活躍するキャストが集まった。２月下旬に公開された稽古の様子をお届けする。 【ストーリー】 双子の男女の兄妹、セバスチャンとヴァイオラ（音月・２役）の乗る船が、見知らぬ土地イリリアの沖で遭難
シェイクスピアの傑作喜劇『十二夜』制作発表会見レポート : 宝塚ジャーナル
2015年02月23日08:30 カテゴリ OG公演会見 シェイクスピアの傑作喜劇『十二夜』制作発表会見レポート クリスマスから数えて十二日目の夜、「十二夜」に上演されたとも伝えられる、シェイクスピアの傑作喜劇『十二夜』が、３月8日〜30日まで、日比谷の日生劇場で上演される（全国公演もあり） 男女の双子を見間違えることによって起きるかん違い、延々とからみあう片思い、それらがロマンティックな狂想曲となって、賑やかに、また時に切なく描かれるこの作品を演出するのは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで名誉アソシエイト・ディレクターを務めるジョン・ケアード。日本でも『レ・ミゼラブル』『ダディ・ロング・レッグス〜足ながおじさんより』の演出などで、広く人気と信頼を集めている演出家の謂わば本領発揮の場とあって、すでに大きな注目が集まっている。 そんな作品で主人公の双子の兄妹を二役で演じる、元宝塚雪組ト
３月日生劇場公演『十二夜』小西遼生・橋本さとし 対談 : 宝塚ジャーナル
2015年02月01日07:30 カテゴリインタビュー ３月日生劇場公演『十二夜』小西遼生・橋本さとし 対談 日生劇場の３月公演はシェイクスピアの傑作喜劇『十二夜』。 その出演者インタビューを掲載した演劇ぶっく２月号の記事から、音月桂と中嶋朋子インタビューに続いてオーシーノ公爵の小西遼生と、オリヴィアの執事マルヴォーリオを演じる橋本さとしの楽しい対談を、別バージョンの写真とともにご紹介。 橋本さとし、小西遼生 シェイクスピアとジョン・ケアードを信じて 端正な容姿と甘さのある歌声でミュージカル界で活躍中の小西遼生。彼が演じるオーシーノ公爵は、そばで慕うヴァイオラの存在に気づかず、彼を拒み続けるオリヴィアに片想い。 そのオリヴィアの執事で、密かにお嬢様に恋するマルヴォーリオには、ミュージカルからストレートプレイまで大活躍の橋本さとし。そんな2人が彼らの立場から『十二夜』の面白さを語る。 ジョン
『シャーロック ホームズ２ 〜ブラッディ・ゲーム〜』が４月に上演！ : 宝塚ジャーナル
2014年12月17日23:30 カテゴリニュース 『シャーロック ホームズ２ 〜ブラッディ・ゲーム〜』が４月に上演！ 今年１月、日本版が上演されて、ホームズ・橋本さとし、ワトソン・一路真輝のコンビが活躍、大きな人気を博した韓国ミュージカル、『シャーロック ホームズ』の第２弾が来年４月に上演されることが決まった。 ミュージカル『シャーロック ホームズ』は、2011年に韓国で誕生、大ヒットを記録。その年のミュージカルアワードを多数受賞したオリジナルミュージカル。その３部作の第２弾となる『シャーロック ホームズ２〜ブラッディ・ゲーム〜』が、15年４月、待望の日本上陸となる。 変わり者のホームズと女性版ワトソンの丁々発止のコンビネーションは変わらず、さらなる強敵“切り裂きジャック”の出現に、頭脳戦による死闘を繰り広げるスリリングなドラマとなっている。 【物語】ある日“切り裂きジャック”を名乗る人
あのキャラクターが生きてそこに！ 舞台『ガラスの仮面』稽古場レポート : 宝塚ジャーナル
2014年08月15日07:00 カテゴリ稽古場レポート あのキャラクターが生きてそこに！ 舞台『ガラスの仮面』稽古場レポート 舞台『ガラスの仮面』が本日８月15日、青山劇場で初日を迎える。（31日まで） 原作は美内すずえ作の同名漫画で、累計5000万部を超える日本を代表する少女漫画の１つで、演劇をテーマに北島マヤという天才少女が生きるドラマティックな運命を描いている。 天才少女・北島マヤ役を貫地谷しほり、そのライバル姫川亜弓役をマイコ、マヤの幼なじみの桜小路優役を浜中文一、紫のバラの人・速水真澄役を小西遼生、その秘書の水城冴子役を東風万智子、伝説の大女優・月影千草役を一路真輝が演じる。 今回は原作の中でもとくに人気が高く、初の舞台化となる【華やかな迷宮】編と【冬の星座】編を中心に、「ふたりの王女」「カーミラの肖像」などさまざまな劇中劇も織り込まれる。また「ふたりの王女」をイメージしたイラ
再現性の高さと「演劇」の面白さ！『ガラスの仮面』レビュー : 宝塚ジャーナル
2014年08月28日10:30 カテゴリOG公演レビュー 再現性の高さと「演劇」の面白さ！『ガラスの仮面』レビュー 美内すずえ原作の不朽の大長編マンガ『ガラスの仮面』が、８月15日から青山劇場で上演中である。（8/31まで） 脚本・演出はG2で、生まれながらの天才女優・北島マヤには貫地谷しほり、その永遠のライバル・姫川亜弓にはマイコ、また大女優の月影千草には一路真輝が扮している。そのほかにマヤの幼なじみの桜小路優役を浜中文一、大都芸能の若き経営者・速水真澄役を小西遼生、秘書の水城冴子役を東風万智子が演じている。 原作はいまだに未完という大長編作品だが、今回の物語は『華やかな迷路』編と『冬の星座』編の２作を中心にまとめられていて、『奇跡の人』の成功ののち苦難に遭い、いったんは表舞台から去ったマヤが、再び情熱を取り戻し、「ふたりの王女」で姫川亜弓と競演するまでが描かれている。 幕開きは誰もい
上質な短篇小説の面白さ。ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』 : 宝塚ジャーナル
2014年07月10日09:00 カテゴリOG公演レビュー 上質な短篇小説の面白さ。ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』 韓国発の人気ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』が、７月５日に世田谷パブリックシアターで開幕した。（20日まで） 作･演出・音楽はソ・ユンミで、初演は2012年。小劇場のオリジナルミュージカルとして大学路（テハンノ）で誕生。その年の韓国の公演ランキングでトップ10入り、翌年に行なわれた再演でも、ロングランを延長するなど好評を博し、「心理スリラー」という新しいジャンルを築いた人気作品である。作･演出家が音楽も手がけていることで、ストレートプレイであれば室内の会話劇として単調になりかねない部分を音楽が救っていて、２時間弱という短い時間のなかに大きなドラマのうねりと、登場人物５人のそれぞれ繊細な心理を描き出す構成がみごとだ。 背景になるのは1930年代のドイツ。著名な
ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』音月桂・小西遼生 対談 : 宝塚ジャーナル
2014年05月24日21:30 カテゴリインタビュー ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』音月桂・小西遼生 対談 ミステリー小説を読むような作品世界 韓国で心理スリラーという新しいジャンルを打ち立てたミュージカル『ブラック メリーポピンズ』の日本版初演が、7月に上演される。1930年代のドイツ、燃え落ちた心理学者の邸宅を舞台に、４人の養子たちと養育係の女性が繰り広げる謎に満ちた物語だ。その作品で養女のアンナを演じる音月桂と、養子のハンスを演じる小西遼生に、この作品への抱負を語り合ってもらった本誌６月号のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介。 リアルで自分をさらけ出すような音楽 ——この作品についての印象を話していただきたいのですが。音月 内容は心理スリラーのミュージカルで、私には初めてのタイプの舞台なのでワクワクしています。韓国ではリピート率が高くて、お客様が号泣する人気
生きる力強さを手渡される傑作ミュージカル『next to normal』レビュー : 宝塚ジャーナル
2013年09月27日14:00 カテゴリOG公演レビュー 生きる力強さを手渡される傑作ミュージカル『next to normal』レビュー ９月６日からシアタークリエで話題のミュージカル、『next to normal』が上演中である（９月29日まで。兵庫公演もあり）。観終わったあとに、生きることを肯定できる温かさと力強さを手渡されるミュージカルである。 この作品は、09年のトニー賞３部門制覇した傑作ミュージカルで、ミュージカル作品としては『RENT』以来14年ぶりにピューリッツァー賞に輝いている。日本版では主人公であるダイアナを安蘭けいとシルビア・グラブが、息子のゲイブ役を小西遼生と辛源が、それぞれダブルキャストで演じて４パターンの組み合わせがあるのだが、そのなかで安蘭×小西、シルビア×辛源という２つのバージョンを見ることができた。 クリエ始まって以来とも言われる高さと奥行きいっぱいに
彩吹真央が盲目の母親役に挑戦。『道化の瞳』レビュー : 宝塚ジャーナル
2012年04月22日10:00 カテゴリOG公演レビュー 彩吹真央が盲目の母親役に挑戦。『道化の瞳』レビュー ４月10日からシアタークリエでミュージカル『道化の瞳』が上演中である（24日まで）。 この作品は玉野和紀のショーステージ『CLUB SEVEN』シリーズの１コーナーとして、05年に上演されて好評だったシーンをベースに作られている。 主人公は白血病で余命わずかという少年健一、絵の好きな彼は目が見えない母親のために『道化の瞳』という絵本を描き上げる。その中身は１人の道化が愛する人のために我が身を捧げるという物語だ。 構成は２幕形式で、１幕は健一と病院の人々の心の触れ合いが笑いや涙とともに描かれる。２幕は健一が描いていた絵本の中のキャラクターたちが登場して、ダンスジャグリングや輪投げ、ブロック芸などを見せ場に、ファンタジックなショーが展開する。その中でテーマというべきエピソードが浮かび
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