45年前、イケアは名駅にあった-。11日に愛知県長久手市にオープンしたスウェーデンの家具小売りイケアは、かつて名古屋・名駅の名鉄百貨店に売り場があった。家具もファッションの一環として楽しむという、時代を先取りした生活様式を提案する店舗で、当時から若い女性らの人気を集めた。 イケアは、名鉄百貨店が1972年に開館した若者向け売り場館「めいてつセブン」の目玉の一つとして導入された。ほぼ同じ時期に東京・渋谷の東急百貨店にも売り場ができたが、国内で最初にイケアを紹介した店舗の一つに当たる。 イケア導入に携わった名鉄百貨店OBの金森勝利さん(72)=愛知県愛西市=は「『自由の風がふく世界』というセブン館のコンセプトにぴったりだった。若者が既成概念を打ち破り、自分で生活を楽しむという時代にマッチした」と話す。 きりだんすにちゃぶ台がまだ主流だった時代に、パイン材の白木に、原色の布を組み合わせた家具は新