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【歴史】戦争の犠牲者とは誰か 寄稿 田村光彰:記事一覧:北陸文化:北陸中日新聞から:中日新聞(CHUNICHI Web)
政治指導者、ドイツ福音主義教会(プロテスタント)の最高機関のメンバーとして折に触れて発する演説は... 政治指導者、ドイツ福音主義教会(プロテスタント)の最高機関のメンバーとして折に触れて発する演説は、世界を駆け巡り、多くの人の心に共感と尊敬の念をはぐくんだ。ナチスの暴力支配とその殺戮(さつりく)戦争への反省は、近隣諸国にドイツへの信頼感を高め、ドイツ国民の歴史認識に大きな変革をもたらした。 その変革の一つは、戦争の犠牲者は誰か、を示したことでもたらされた。戦後、西ドイツは長い間、国民全体がナチスの犠牲者であるという意識にむしばまれていた。 一九八五年、ドイツの敗戦四十年にあたり、連邦議会で行われた演説はとりわけ有名である。元大統領は、犠牲者とは誰かを心に刻むよう語りかけた。彼は、ドイツ人同胞よりも真っ先に「六百万のユダヤ人」、ドイツが占領した「ソ連・ポーランドの無数の死者」を挙げている。殺戮されたロマ民族、同性愛者、強制的に不妊手術された人々、ドイツに占領された「すべての国のレジスタンス」
2015/03/08 リンク