KindleやiPadの登場によって、電子書籍についてあれこれ考えているうちに、逆に、あらためて書籍というパッケージングのすごさや巧みさを再認識しました。いやはや、書籍ってすごい。かつて、日本でもパナソニックのシグマブックやらソニーのLIBRIEなどの電子書籍専用端末が販売されましたが、その苦戦は、時代が熟していなかったということもあるけれど、その幾分かは書籍というパッケージングの完成度の高さに負っているのではないかな、と思ったりします。 例えば、電子化が比較的普及している音楽に関しては、古くはLPやEP、現在のCDというパッケージングは、あくまで販売時に限定されたパッケージングです。当たり前ですが、CD盤に耳をあてても音楽は聴こえません。観賞するときは、CDプレイヤーに挿入して、ステレオセットやCDラジカセ、PCなどで聴きます。また、iTunesなどに圧縮ファイルを格納してPCやiPod
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