平成7(1995)年3月30日に発生した、國松孝次警察庁長官狙撃事件。特捜本部は「オウム真理教による犯行」と見て捜査を行ったものの、真相究明には至らず、2010年、事件はついに公訴時効を迎えた。 一方、警視庁捜査第一課の原雄一刑事は、警察組織に激しい憎悪の感情を持つ老テロリスト・中村泰の存在に注目。執拗な取調べによって、長官狙撃の克明な自供を引き出していた。 しかし、20年以上にわたる原氏の執念の捜査をもってしても、解明できなかった謎があった。犯行当日、中村の運転手役を務め、狙撃を手助けした「協力者」の正体だ。 原氏は今年3月、事件の真相を明かす著書『宿命』を刊行。その中に、真の「協力者」を浮上させるため、あえて事実と異なる記述を仕込んでいた。すると驚くべきことに、『宿命』を読んだ「協力者」本人から、狙い通り連絡が入ったのだ。 軍事組織で鍛え上げた褐色の強靭な肉体と、精巧な射撃技術、瞬時の
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