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ブックマーク / oldwww.zinbun.kyoto-u.ac.jp (1)

  • インドのイスラーム教徒とカースト制度 ——身分の高い「民族」と低い「民族」の分類をめぐって—— 小牧 幸代

    平等主義的なイスラームの理念と,人間を生まれに基づいて上下に配列する身分制度としてのカーストのイデオロギーは,互いに相容れない性質のものである。だが,インドのイスラーム教徒の社会には,カースト的な分類とそれを維持する社会慣行が存在する。 この社会で,社会的に上位に位置づけられるイスラーム教徒は「アシュラーフ」(アラビア語起源の言葉で「高貴な身分のイスラーム教徒」を意味)と総称される。アシュラーフに分類されるのはサイヤド,シェーフ,ムガル,パターンという4つの集団である。これら4集団の名祖はアラブ,イラン,トルコ(中央アジア),アフガニスタンなどの「外国」,つまりインドではない地に起源をもつとされる。 それに対して,社会的に下位に置かれるイスラーム教徒はインドに起源をもつイスラーム教徒,すなわち改宗前は様々な職能カーストに属するヒンドゥー教徒であったといわれる。アシュラーフではないとされる彼

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