現役会計士が語るビジネス・会計・投資コラム このWebサイトに記載された事項は執筆者の私見であり、執筆者の所属ないし関係する機関・組織の見解ではないことをお断りしておきます。 先週は地方出張がありましたので、だいぶ書籍が読めました。面白かったものを、自分自身への備忘録を兼ねて紹介します。 働かないアリの意義 1冊目はwww9945さんオススメの長谷川英祐著「働かないアリに意義がある」です。この著者は、アリやハチなど、繁殖・労働といった分業が進んだ個体同士が集団を作って暮らす昆虫(真社会性生物というそうです)を専門に研究している生物学者だそうです。この方が取り組んだ有名な実験は、いわゆる「80:20の法則」がアリの世界にも存在することを発見したものです。 野外のアリの巣(コロニー)から採取した1匹の女王アリと150匹の働きアリから成る実験コロニーを作って、個体識別できるようにマーキングして1