2019年3月、音楽ユニット・電気グルーヴのメンバーであるピエール瀧(問題発覚当時:ウルトラの瀧)氏の薬物問題が発覚し、所属レコード会社のソニー・ミュージックレーベルズは電気グルーヴの出荷済みCDの回収、出荷・配信の停止措置を採りました。今回お話を伺ったのは、そうした措置の撤回を求めて署名を立ち上げたお2人です。 ■即座に動けたのは「ファンだから」――まずお2人に簡単な自己紹介をお願いします。 永田夏来:私は社会学者です。専門領域は「家族」で、特に結婚や恋愛にまつわる常識の変化を通して「当たり前」ってなんなんだろうってことを研究しています。…というのがオフィシャルな自己紹介で、もう少しパーソナルな話をすると、私は元々ナゴムレコードの大ファンで、音楽に熱中してきた人間。フジロックの公式ファンサイト「fujirockers.org」の運営にも長年関わってきました。 ※ナゴムレコード:日本のイン