【ソウル=前田泰広】外務省の深田博史領事局長は3日、ソウルで韓国の柳仁村(ユインチョン)文化体育観光相らと会談し、釜山の射撃場火災に関する損害賠償などで韓国政府や釜山市の支援を求めた。 柳氏は「解決に向けて最大限、取り組みたい」と応じたが、負担に応じることは約束しなかった。 柳氏は同日、日本人記者団に「民間で発生した事故で、政府が補償するのは難しい」と述べ、観光客を巻き込んだ将来の事故に対処するため新たな補償制度を検討する考えを示した。 一方、深田局長は柳氏との会談後の記者会見で、「射撃場経営者が責任ある対応を取れるのか難しい面もある」と述べており、被害者の治療費や遺族への賠償金の負担をめぐり、問題が長期化する可能性が出てきた。