25年前の1月17日、独身最後の冬でした。 まだ両親と住んでいた日、明け方の大きな揺れで目が覚めました。 阪神淡路大震災。 携帯電話もインターネットも、家庭ではまだまだ普及していなかった時代です。 テレビでニュースを見ていました。 私の住んでいた地域はそれほど被害は出ていなかったのですが、どんどん明らかになっていく状況に目を疑うばかりでした。 母には、私もよく知っている、神戸に住む友達がいました。 母はその友達が心配で、翌日くらいから、何度も外の公衆電話に電話をかけに行っていました。 家の電話では、全然つながらないからです。 何度か公衆電話からかけているうちに、やっと話ができたと肩を落として戻ってきました。 そして、言いました。 「〇〇ちゃん(母の友達)は大丈夫だけど、娘さんと連絡が取れないらしい。」 娘さんは2人いましたが、1人の娘さんは家を出られて、別で住んでいたのです。 ・・・・・