三太と「最近マタタビあげてないよね」という話になり、早速猫たちにマタタビを振るまうことになった。 マタタビの宴 うちが使っているマタタビは、粉のタイプだ。 三太がお皿にマタタビ粉をパラパラと入れると、猫たちが久しぶりのマタタビの匂いを嗅ぎつけて騒ぎ出した。 三太がキッチンマットの上でマタタビをあげようとしているようだったので、私は釘を刺した。 粉のマタタビは、いつも興奮したユズの鼻息で宙を舞い上がり、カーペットの根元に潜り込む。 そしてそのマタタビの匂いに、猫たちは何日も反応し続ける。 ただでさえ、キッチンが大好きで侵入を試みる猫たち。 これ以上、入り浸りになったら私が困る。 三太はお皿を持って、別の部屋へアオイとユズを誘導した。 2匹はうれしそうに、キッチンを横切っていった。 マタタビの余韻でもうひと騒ぎ 翌日、いつものようにアオイがリビングのドアを開けろとうるさい。 「寒いからさ、この