皇居・宮殿で8日、天井の点検作業をしていた宮内庁職員が転落し、5日後に死亡していたことが16日、同庁関係者への取材で分かった。 宮殿での事故で死者が出たのは初めてという。 同庁関係者によると、亡くなったのは宮殿管理官付の50代男性職員。8日朝、宮殿「豊明殿」の廊下で、脚立を使って高さ約3メートルの天井と、屋根の間に置かれたバケツに水がたまっているかどうかを点検中に落下したとみられる。肋骨(ろっこつ)を折るなどして東京都内の病院に救急搬送されたが、13日夜に死亡した。 この点検は通常、数日おきに複数人で行っているが、事故当日は同じグループの担当が休暇中で1人で作業していた。作業に当たっての明確な規則はなかった。同庁は、改めて安全管理を徹底し、今後1人での作業を行わないとしている。 宮殿は天皇陛下や皇族方が公的な儀式や行事の際に使われる建物。鉄骨鉄筋造りの地上2階、地下1階で1968年に完成し
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