(内容:漢文を教える高等学校の教師は、職員室でも書籍を身の周りに置く努力をすべきである。) どこの学校にも職員室というのがありますが、なんと私の職場では10年ほど前まではありませんでした。 その代わりにそれぞれの教科に準備室があり、分掌以外の人はその部屋で生活していたわけです。 したがって、私のように国語の担当はいわゆる国語準備室にいたわけで、大量の書籍に囲まれる幸せを享受していました。 ところが、職員室を作ろうという熱心な動きが起こり、その場所の確保から検討されることになったのでした。 その際、国語準備室をその候補にという話になり、それはともかくとして、我々は書籍をどうすればよいのか?という当然の疑問に対して、ある急進的な理科の教員が、図書館の書庫に入れてしまえばどうかなどと、耳を疑うようなことを言ったのを、今でも鮮明に覚えています。 その時、私は「では、あなた方の実験器具や資料、薬品の