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ブックマーク / ancientchina.blog74.fc2.com (10)

  • 古代中国箚記 漢文文法参考書 と 漢語(漢文)の時代区分

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 いわゆる「漢文」と日人が呼んでいるものは、中国語では「古典漢語」「古代漢語」「古漢語」または「文言」などと言うことが多い。「漢文」という名称は、漢字だけがずらずら並んでいる原文でなくて、漢文訓読文(読み下し文、書き下し文)などを連想してしまうこともあるので、訓読された文ではなくて古代の中国語そのものだ、という意を強くあらわすためか、日でも中国の古典漢文を対象にした専門書では「古代漢語」「古典漢語」などと呼ぶことが多いように思う。 このブログでは、なにげなく日語化されている書き下し文を「漢文」と言って、原文を「古典漢語」と区別したり、また「漢文」という言葉で両方を含ませていたりする。 中国古典の原文そのものを「古典漢語」などと呼ぶことは、誤解も

  • 古代中国箚記 漢文を読むための必携工具書

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 古典漢語を読むために必要な書籍は、拙ブログの中でもリンクを下記に貼って紹介しているが、 http://astore.amazon.co.jp/ancienchinabl-22 その中でも私が常日頃から使っている欠かせない工具書は次のふたつ。 まず、日頃からひくくせをつけている中型辞書は、品詞の分類、訓読法について書かれている『漢辞海』が絶対いい。従来は『新字源』が定番中の定番だったが、六朝時期の典籍を補い、品詞を明示し、訓読の仕方が書いてある点で、『漢辞海』をお薦めする。

  • 古代中国箚記 中国の雑誌記事ダウンロードサイト

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 中国の学術情報雑誌のデータベース化・データ化は近年すさまじい勢いで進んでおり、日はあっと言う間に追い抜かれた。現在、中国では主要な論文は、有料ではあるが、すべてPDFファイルなどで見ることができる。その代表格は、知る人は知っている、 ・cnki http://www.cnki.net/ 日では、東方書店が販売代理店となって、利用カードの販売などを行っている。 http://www.toho-shoten.co.jp/cnki/ が、東方書店を通さなくても、現在日からの利用はとある方法で可能である(w その他にもいくつかサイトがあって、私が利用したことがあるのは、以下のサイト。 ・万方数拠ilib http://scholar.ilib.cn/

  • 古代中国箚記 古典漢語(漢文)の音韻入門書

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 古典漢語(漢文)を読むにあたって、音韻はやっぱり避けて通れないところ。大学院の指導教官は、読みにくいところにさしかかると、中国語で読んで調子のよい方で句読を打ってました。 自分は歴史学徒なので、古典漢語の音韻とは縁遠いのですが、修士一年の時に読んだ、宇都宮清吉先生の『漢代社会経済史研究』1955年に収録されていた、王褒の「僮約」という奴隷との契約文書が韻文の形で残っているのを、脚韻を手がかりにして鮮やかにテキストを校勘されていたのを読み、音韻の重要性を初めて知りました。論文そのものも、重要な問題を数多く指摘しており、古代四川の状況を考える上で示唆に富む素晴らしい論文だと思います。 でも、素人にはなかなか理解しづらく、難しいのが中国語の音韻学。 なか

  • 古代中国箚記 牛島徳次『漢語文法論』(古代編)(中古編)

    これまた古屋で見つからない。 これは漢文法を正面にとらえて論じているので、他に類書がない。 他の「漢文法概説」みたいなものは語法や句法の解説に詳しいだけで、文法を論じていないのである。 廉価版でも出ればいいのだが、今の出版事情では厳しいだろう。 また、番外編で、 を推す人もいるが、これは以前私が読んだ限りにおいては、古典漢語を一通り勉強した人が「読み物」として副読的に読むには適しているが、これまた漢文法を論じてはいるものの、その部分は僅かで、ほとんどがエッセイ風なので、文法を理解するにはあまりに漠然としている。従って『漢文法基礎』という書名も、内容を忠実に反映していないのである。これは通読したので、よく分かる。漢文の文法を理解するのであったら、西田太一郎の『漢文の語法』のほうが遙かによい。 そんなわけで、購入しようと思う人はあまりの高値に手が出ないか、そもそも在庫がないので購入できな

  • 古代中国箚記 漢文文法参考書 と 漢語(漢文)の時代区分

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 いわゆる「漢文」と日人が呼んでいるものは、中国語では「古典漢語」「古代漢語」「古漢語」または「文言」などと言うことが多い。「漢文」という名称は、漢字だけがずらずら並んでいる原文でなくて、漢文訓読文(読み下し文、書き下し文)などを連想してしまうこともあるので、訓読された文ではなくて古代の中国語そのものだ、という意を強くあらわすためか、日でも中国の古典漢文を対象にした専門書では「古代漢語」「古典漢語」などと呼ぶことが多いように思う。 このブログでは、なにげなく日語化されている書き下し文を「漢文」と言って、原文を「古典漢語」と区別したり、また「漢文」という言葉で両方を含ませていたりする。 中国古典の原文そのものを「古典漢語」などと呼ぶことは、誤解も

  • 古代中国箚記 中国語の文法書といえばこれに尽きる!!

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 Why?にこえたるはじめての中国語の文法書 朗報です。 思わず、ブログを書いてしまいましたwww 基的であり、詳細な説明で知られる中国語文法解説書の『Why?にこえたるはじめての中国語の文法書』が20年ぶりに改訂されました。用例を新たにした部分、文法解説を新たにした部分、画像資料を増やしたなど、変わっているようです。 私もはじめは「学ぶ」者として、そして、やがては「教える」者として、愛用してきました。 ざっとしかまだ見ていませんが、ある程度文法的な解説も加わっているので、買い直した方がいいでしょう。 すばらしい仕事だと思います。

  • 古代中国箚記 家にいながらにして論文を読む・リポジトリ横断検索

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 最近は、大学の紀要などのリポジトリが徐々に普及しはじめて、インターネット環境にあれば、どこからでも研究論文そのものを見る、入手することが可能になった。 ただし、ほとんどは大学が単位となって、それぞれがそれぞれのところで公開しているので、効率よく電子版があるのかどうか、ファイルが入手できるのかどうか、わからなかった。 最近では、 CiNii - NII論文情報ナビゲータ http://ci.nii.ac.jp/ の検索画面で、「CiNiiに文あり、または連携サービスへのリンクあり」にチェックを入れれば、電子ファイルが公開されているものを横断的にキーワードなどで検索することができるようになった。非常に便利になった。 ためしに「古代中国」で検索をかける

  • 古代中国箚記 19の辞典・字典が一度に串刺し検索できる驚異のサイト

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 驚きです。まぁ、一度、体験していただければすぐに分かります。 ・国学大師字典 http://www.guoxuedashi.com/zidian/725B.html 検索できる辞典・字典は、下記の通り。 ・『漢語大字典』:頁数:文字版・影印版 ・『漢語大詞典』:頁数:文字版・影印版 (言わずと知れた、諸橋『大漢和辞典』を越える質・量の大辞典) ・『現代漢語詞典』:頁数:影印版 ・『康煕字典』:頁数:文字版・影印版 (『康煕字典』が諸を引用しているのは周知のこと) ・『説文解字注』:頁数:文字版・影印版 (いわゆる段注:段玉裁『説文解字注』) ・『古漢語字典』:頁数:影印版 ・『古文字詁林』:頁数:影印版 (古文字【甲骨文字編・先秦貨幣文編・古貨幣

  • 古代中国箚記 漢字の古代音・中古音、現代方言の発音を知るには・・・

    古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 ちょっとびっくりしました。 いや、当にビックリしました。今まで、漢字・中国語の古代音や中古音、近代音を知るためには、さまざまなをひっくり返さなければならず、また研究者によって復元音が違っており、そもそも日語の資料そのものが少ないので、ほとんど知るよしもなかったのです。 わずかに、かの藤堂明保氏による辞典で、藤堂説による古代音と中古音が記載されており、上に書いたような状況なので、藤堂説(一研究者の説)とはいえおおよその音価を知るには唯一といっていいほどの辞典でした。 藤堂明保(編)『学研漢和大字典』1978年初版、学習研究社 もちろん電子辞書にはなっていないタイプなので、漢字を探してどのように復元されているのか、調べなければなりません。 それが

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