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ブックマーク / book.asahi.com (5)

  • 〈ルリユール叢書〉の楽しみ|じんぶん堂

    記事:幻戯書房 ルリユール叢書の全冊が収められた自宅の書棚。続刊を収めるにはもう一段以上、必要になりそうである。 書籍情報はこちら 世界とは一種の書物である。自分の国しか知らない人は、その書物の最初の一ページしか読んでいない。――モンブロン「コスモポリット(世界市民)」* 幻戯書房が2019年6月に創刊した「ルリユール叢書」は、2023年11月に刊行されたルイ゠フェルディナン・セリーヌ『戦争』(森澤友一朗訳)で累計50巻に達したという。慶賀の至りである。 一口に50巻と言えば、量としてはまださほどではないと感じる向きもあるかもしれない。とはいえ、1巻ずつの翻訳と解説、編集とデザインにどれだけの手間暇がかかっているかを想像すると、ちょっと言葉を失うには十分な量である。 この機会に、創刊から楽しんできた一読者として、ルリユール叢書の魅力をみなさんにお伝えできればと思う。 古今東西の世界文学叢書

    〈ルリユール叢書〉の楽しみ|じんぶん堂
  • 「とんでもないところにまで我々を連れて行く」 読書猿さんが薦める本:じんぶん堂3周年ブックフェア|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 読書猿さんおすすめの一冊 書籍情報はこちら 読書猿さんおすすめの一冊 独学者として古今東西の知と向き合ってきた読書猿さんのおすすめは、平尾昌宏さん『日語からの哲学 なぜ〈です・ます〉で論文を書いてはならないのか?』(晶文社)です。書について、読書猿さんはこのように評します。 著者は読者とともに「哲学する」ことを紙上実演できる稀有の書き手だ。我々が親しんだ「なんでもないもの」からはじめて、読者に分かるように、否、読者とともに足下を確かめながら、一歩一歩進みながら、とんでもないところにまで我々を連れて行く。この書で俎上に載せられるのは、いつも我々のそばにあって触れぬ日のない言葉、日語だ。探究の果てに今度はどんなところにたどり着くのか。いざ行かん。 ブックフェア「知の深呼吸 考える みえてくる」開催書店では、対象書籍についての推薦コメントをまとめた小冊子を無料配布し

    「とんでもないところにまで我々を連れて行く」 読書猿さんが薦める本:じんぶん堂3周年ブックフェア|じんぶん堂
  • 特別公開:坂本龍一さん3万字インタビュー前編「音楽の大きなテーマは、亡くなった者を悼むということ」|じんぶん堂

    記事:平凡社 坂龍一さん(2013年5月撮影) 撮影:榎佳嗣 書籍情報はこちら バッハの「マタイ受難曲」を聴くと、まさに「音楽に救われる」という感じがする ――東日大震災と原発事故はだれしもにとってたいへんショッキングなできごとだったと思います。坂さんはどうお過ごしでしたか。 坂龍一:うーん……、直後はやっぱり、音楽を聴く気になれませんでした。 ――音楽家の方でも、音楽が聴けなくなるんですか。 坂:ええ、(音楽家には)きっとそういう人は多いと思いますよ。それで、ずいぶんと経ってから……、ひと月ほど経ってからかな、やっと聴いてみようかなと思ったのは。 ――そのときに、慰めや励ましになったもの、あらためて立ちかえったものってありますか。 坂:それは、やっぱりどうしてもバッハの「マタイ受難曲」です。僕のまわりの音楽好きでも同じようにいう人は多いけれど、やっぱり特別な曲ですね。「また

    特別公開:坂本龍一さん3万字インタビュー前編「音楽の大きなテーマは、亡くなった者を悼むということ」|じんぶん堂
    kahki
    kahki 2023/04/07
  • ヤマザキOKコンピュータさん「くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話」 お金に思いを乗せる投資術|好書好日

    文:小沼理 写真:ヤマザキOKコンピュータさん提供 ヤマザキOKコンピュータ 1988年生まれ。投資家、文筆家、ウェブメディア運営者。バンドで活動しながらライブハウスで働いた経験などをもとに、パンクの視点からお金を考える。「お金の情報格差をなくしたい」をテーマ掲げるウェブメディア「サバイブ」や、沖縄のオルタナティブスペース「NEOPOGOTOWN」の運営に携わっている。 を作ることはお金が動くこと ――投資家としても活動しているヤマザキOKコンピュータ(以下、ヤマコン)さんですが、このは具体的な投資のテクニックではなく、お金の仕組みや流れ、ヤマコンさんのお金への価値観について書かれています。 お金って特別に信仰されていたり、汚いものとしてめちゃくちゃ嫌われていたりしますけど、僕にとってはあまり特別なものではないんです。いくら稼いだとか、どれだけ持っているかを競うのはどうでもいいし、かと

    ヤマザキOKコンピュータさん「くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話」 お金に思いを乗せる投資術|好書好日
  • 朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日

    1位 『1Q84』(村上春樹、新潮社、2009年) 『1Q84』はBOOK1・2が平成21年、翌年BOOK3が刊行された。夜空に二つの月が浮かぶ「1Q84年」の世界で、10歳で離ればなれになった青豆と天吾が再会するまでの物語。カルト教団も描かれたことで、高い注目を集めた。毎日出版文化賞。21年の年間ベストセラー第1位(日販調べ)で、単行・文庫の累計部数は約860万部。 京都大教授の中西寛さんは「平成時代において最も注目を集めた文芸作品。野茂英雄が野球の世界で行ったように、日語文学の世界性を意識させた」と解説する。コラムニストの堀井憲一郎さんは「平成時代は『村上春樹の時代』でもあった。この書籍に対する期待度と売れ具合は尋常ではなかった。日常生活でふつうの人が小説を話題にできた最後の作品だったかもしれない」と評価した。文筆家の青木奈緒さんも「平成の日の世相を描いた、平成を代表する小説」と

    朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日
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