本書『レガシーソフトウェア改善ガイド』は、タイトルの通り、「レガシー」なソフトウェアをいかにして改善していくか、というテーマの本です。 「レガシー」というと、『レガシーコード改善ガイド(下記書籍)』が思い浮かぶ方もいると思いますが、本書は『レガシーコード改善ガイド』の補完的な位置づけの本であるとみることもできます。 ちなみに、上記2冊はいずれも翔泳社から出ているので、タイトル、装丁ともにシリーズものっぽい感じですが、『レガシーコード改善ガイド』の原書はWorking Effectively With Legacy Code、『レガシーソフトウェア改善ガイド』の原書はRe-engineering Legacy Softwareであり、出版社も異なります。 レガシーなソフトウェアとは 『レガシーコード改善ガイド』では、「テストがないコードはレガシーコードだ」という明快な定義にもとづいて、テスト