いま、地方を中心に「空き家」問題が大きくなっている。家族がそろって引っ越したり、一人暮らしの高齢者が亡くなったりして、住む人がいなくなったまま放置されている住居だ。地方に限らず、都市部の古いマンションやアパートでも同じ現象が起こっている。空き家は、防災や防犯の面からも好ましくなく、自治体と住人にとって頭の痛い問題なのだ。 こうした空き家をサテライトオフィス化できないか……という取り組みを行っているのが、福井県の鯖江市である。鯖江市は、メガネ、漆器、繊維の伝統産業に加えて、ITを第4の産業とすべく積極的な取り組みを行っている自治体だ。総務省の「おためしサテライトオフィス」プロジェクトにおいて、鯖江市は平成28年度の受け入れ自治体に選ばれている(鯖江市を含め10自治体、平成29年度はそれ以外に8自治体)。 空き家をサテライトオフィスとして整備、お試し勤務 サテライトオフィスとは、企業の拠点から
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