[画像1]https://digitalpr.jp/simg/135/96003/600_600_2024093016065766fa4e11aeb2d.jpg [記事全文] 2024年09月30日の最新ニュース
真夜中の炎が、身を寄せ合って暮らすお年寄りたちを次々と襲った。13日、7人の命を奪った札幌市の認知症グループホーム「みらい とんでん」の火災。施設は行政から安全対策上の指導を受けていたほか、地域とも交流がないなど、運営上の問題点が浮かび上がってきた。群馬県の老人施設「たまゆら」で10人が焼死した火災から19日で、ちょうど1年。悲劇は繰り返された。 ■スプリンクラーなし とんでんは、平成17年に民家を改装して開業した。延べ床面積は約250平方メートル。施設規模が狭く、消防法などで定める安全体制の網をくぐり抜けてしまっていた。 とんでんには早期消火に威力を発揮するスプリンクラーがなかった。消防法ではスプリンクラーの設置が義務付けられるのは延べ床面積275平方メートル以上の施設となっている。 また、火災警報機はあったものの、消防機関への火災の自動通報設備はまだ設置されていなかった。500平方メー
高齢者向け介護施設(グループホーム)の「みらい とんでん」=札幌市北区屯田4条2丁目=で13日未明に起きた火災では、認知症の入居者7人が死亡したとみられている。2006年1月に長崎県大村市の認知症グループホーム「やすらぎの里」で7人死亡の火災が起きた後、こうした施設の防火対策は進められてきたはずだった。なぜ悲劇は繰り返されるのか。 「命を守るためのコストを惜しんではいけない。やはりすべての高齢者向け施設に、簡易スプリンクラーの設置を義務づけるべきだ」。消防研究所元理事長の室崎益輝・関西学院大教授は今回の火災を受けて、そう話した。 室崎教授は06年、長崎での火災をきっかけに対策を話し合う総務省消防庁の検討会に出席した際、「高齢者は逃げるのに時間がかかる」と、簡易スプリンクラーをすべての施設につけるよう求めた。だが、スプリンクラーをつけるには数百万円の費用がかかる。福祉施設側から「経営を圧
亡くなったお年寄りの無念さと高齢化社会の行く末を思うと暗たんたる気持ちになる。 札幌市の認知症高齢者グループホームで火災が起き、60~90歳代の7人の命が奪われた。 ほぼ1年前の昨年3月、群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」で10人が亡くなる火災が起きたのも記憶に新しい。夜間の発生で施設にいた職員は1人だけ。スプリンクラーの設置もなかった点など驚くほど共通点が多い。 たまゆらの教訓がなぜ生かされなかったのか。施設関係者はもちろんだが、行政も深刻に受け止めねばならない。 北国である。24時間稼働していた石油ストーブ付近が火元とみられている。警察と消防は、出火原因はもちろん、施設の防火体制や避難誘導に問題がなかったかなどを徹底的に調べる必要がある。 施設は、市の認可を受けて05年12月にオープンした。消防法で年1回義務付けられている消火器、誘導灯などの点検報告は翌年しただけで、市消防局
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