「全国学力テスト」開始前に担任教諭の説明を聞く児童たち=東京都内の小学校で2008年4月22日午前8時45分、丸山博撮影 文部科学省は29日、小学6年生と中学3年生を対象に今年4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。基礎知識をみる問題の平均正答率は、中学数学で参加校の約2割が70%以上を確保した一方、40~50%台の学校が約3割もあるなど、学校間格差が鮮明に浮かんだ。知識の活用力をみる問題の正答率は小中とも5~6割で、43年ぶりに実施した昨年度に引き続き課題が見られた。 全国の小6と中3のほぼ全員にあたる約224万人が参加。国語と算数・数学それぞれについて、基礎を問う「知識」(A)と応用力をみる「活用」(B)の2分類を出題した。生活習慣や学習環境の調査も実施した。 中学数学Aは平均正答率が63.9%だったが、学校ごとにみると▽70%台1749校(参加校の16
「自信が深まった」「いい気はしない」…。全国約230万人の小6と中3が参加し、復活後2回目となる全国学力テスト(学力・学習状況調査)。都道府県別の成績では秋田、福井、富山といった上位3県や沖縄、高知、北海道、大阪の下位4県の顔ぶれが昨年度と変わらず、学力格差が一部で固定している状況をうかがわせた。各自治体では学力テストを契機に、学力底上げを模索。「あの手この手」で対策に躍起になっている。県内格差の縮小奏功 「本県の学力向上の取り組みの方向性が間違いないと再認識させられた。自信が深まった」。2年連続で小学校で最上位の成績となった秋田県教育委員会の担当者は、目を細めた。 40数年前の調査時は下位だった同県では学力向上を重視してきた。平成13年度以降、小1〜2と中1の学級規模を30人学級にするなどの「少人数学習推進事業」を実施。習熟度別授業も取り入れた。県独自の学力テストでは、教員に採点させるこ
29日公表された全国学力・学習状況調査(学力テスト)では、国語は資料から情報を読み取る問題、算数・数学は割合や文字式の問題の正答率が低く、小・中学生の苦手分野がまた明らかになった。昨年に比べ問題が難しなり、学力の差もより明確になった。特に中学の数学B問題(応用・活用)では正答率の低い生徒が多い。アンケートでは塾通い増加のほか、経済格差と学力格差の関係もデータで裏付けられた。 《国語》 【小学校】 A問題は、漢字の「保護」「承知」などの読みや「投げる」の書きは正答率がいずれも80%を超えた。だが同音異義語の「会場」(正答率58・3%)と「開場」(同37・1%)の書き分けはできが悪い。 登山についてのスピーチを「質問を受ける」「登山前の体力づくり」「登山の楽しさ」「服装や準備」と内容に分け、どの順で実際にスピーチしたか並べ替える問題は78・3%、学校紹介で校名の由来の文から小見出しを書く問題は
児童・生徒と学校に対して行ったアンケートでは、学力向上のため、補習、ボランティアの活用などを積極的に行っていることがうかがえた。さらに公教育への不信からか学習塾へ通う割合が増え続けている半面、就学援助を受けている子供の多い学校は正答率が低く、経済格差が学力格差につながっているといえそうだ。 「補充的な学習サポート(補習)」を放課後に行っているのは小学校で42.0%(前年度比1.1ポイント増)、中学校で58.3%(同1.5ポイント増)。夏休みに行っているのは小学校で49.9%(同2.2ポイント増)、中学は77.5%(同2.0ポイント増)。「学力低下」に不安を持つ保護者や地域の声を受けて増加しているとみられる。 平均正答率が全国平均より5ポイント以上高い学校(A群)は、5ポイント以上低い学校(B群)に比べ、ボランティアによる授業サポートを行っている割合が高い。「よく行った」は小学校でA群が17
■国語 宮川俊彦・国語作文教育研究所長所長の話 「読解力を問う問題の正答率が低いのは、他者への関心が薄れているからだ。自分のことばかり考え相手の気持ちを読めない人間が、いろいろな立場の人間の視点が分かるはずがない。 『全然』を肯定的に使うことの是非を考える問題は社会への関心をたずねているといってよい。新聞を読み、ニュースをよくみる子供の正答率が高いのは問題意識を持っているからだ。これが読解力の基となる。関心のない子供は何が問題かすら分からない。 中学国語Bの『伊勢物語』、小学国語Bの椋鳩十の作品の紹介などは、登場人物の思考、心理を考えさせるいい問題だ。 言語表現力を測ろうと意図しているが、PISA(OECDの学力テスト)の活用力を意識して、無理に生活に即した問題を作っているきらいがある。思考の深さを測るような問題がほしい」
文部科学省は29日、今春、小学6年生と中学3年生を対象に行った全国学力・学習状況調査(全国一斉学力テスト)の結果を公表した。平均正答率は基礎を問うA問題、活用力を問うB問題ともに昨年度に比べ9〜16ポイント低下した。幅広く出題し難しくなったことが原因とみられる。昨年度同様、活用力に課題があるとともに、学力がばらつき、二極分化していることも浮かび上がった。都道府県別の正答率では、秋田、福井など上位層、沖縄、北海道など下位層は変わらず地域差の固定化が懸念される。 文科省では「基礎、活用とも定着に一部課題がある」としながら、正答率の低下の原因は「昨年度より幅広い課題をさぐったため結果的に難易度が上がった」と判断。学力の低下については「2年で経年変化をみるのは難しい」として明言を避けた。 国語では漢字の読み取りなどの正答率は高いが、与えられた情報から必要な内容を読み取る力が不足している。算数・数学
【学力テスト】小学校は秋田1位、中学は福井 大阪ふるわず 8月29日17時20分配信 産経新聞 文部科学省は29日、今春、小学6年生と中学3年生を対象に行った全国学力・学習状況調査(全国一斉学力テスト)の結果を公表した。平均正答率は基礎を問うA問題、活用力を問うB問題ともに昨年度に比べ9〜16ポイント低下した。幅広く出題し難しくなったことが原因とみられる。昨年度同様、活用力に課題があるとともに、学力がばらつき、二極分化していることも浮かび上がった。都道府県別の正答率では、秋田、福井など上位層、沖縄、北海道など下位層は変わらず地域差の固定化が懸念される。 文科省では「基礎、活用とも定着に一部課題がある」としながら、正答率の低下の原因は「昨年度より幅広い課題をさぐったため結果的に難易度が上がった」と判断。学力の低下については「2年で経年変化をみるのは難しい」として明言を避けた。 国語では漢
大分県の教員採用試験における不正事件が物語るものは何か。それは先(ま)ず公立初中等学校の教員がその待遇、雇用の安定性、勤務の定型性などあらゆる面で大変恵まれた魅力的な職場で、当事者自身もそう認識しているという事実であり、次に文部科学省を頂点に教育委員会、大学の教員養成学部や日教組を包摂したいわゆる公的初中等教育界が、それを自らの利権として閉鎖的、ギルド的世界を築き上げているという現状である。 従ってこの事件は大分県の特定の個人の犯罪としてではなく、日本の公立初中等学校を広く蝕(むしば)んでいる病根の表象であると見なければならない。日本の教員の給与水準は欧米に比べても十分恵まれている上に、遠距離の転勤もなく、典型的な日勤勤務であるため夫婦共働きが容易である。つまり家計単位の収入は高く、それは年金生活となった定年後はさらに顕著となる。仲間内の利権として教員採用を囲い込もうとする今回の事件の動機
小学校独自の英語活動を追求する教師がいる。 夏休み中の浜松市立北浜小学校に、小中学校の教師、児童英語教室の主催者ら14人が静岡県内各地から集まった。鳴門教育大教職大学院(徳島県鳴門市)で小学校の英語教育について学ぶ池田勝久教諭(44)が4年前から主宰する学習会。年5、6回、小学校の英語活動をテーマに情報交換をしてきた。 この日は、まもなく必修化される小学校高学年の英語活動のカリキュラム作りを誰が担うかが話題に上った。「たまたま英語の免許を持っていた臨時採用の教員が1人でやっている」「学校全体で取り組む雰囲気がない」などと、打ち明ける教師が相次いだ。 過去には、「Thank you」を、嫌みっぽく言ったり、心をこめて言ったりすることで、表現の大切さを話し合ったこともある。 国語の教科書にある「すがたをかえる大豆」をテーマにした英語活動も紹介した。大豆がきなこや煮豆、納豆などに変化することを、
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